カラオケに行ってきました・・・・・・。何年ぶりかなぁー。
先夜、学生時代の友人から、「おい。お前と、急に一杯飲みたくなった」。時間を作れと・・・・。
相変わらず強引な奴。でも、奴ほど思い切りのよい男はいない。密かにではありますが尊敬しています。
親から引き継ぎ、何十倍にも大きくした商売を。ここが潮時と、スパッと引退。後進に道を譲ってしまった。「おいおい。どうしたんだ」って、聞いたら、「還暦で止める。理由は、それが俺には丁度良いからだ」と言って。思い切ってしまった。
サラリーマンの定年じゃないんです。自営業を好況の内に、人に譲って、完全に身を引く。なかなか出来るものではありません。そいつが、「飲みたい」って言うモノですから。
焼き鳥食べて、日本酒煽って、世の中、憂いて・・・・。同級生って良いですね。一段落したところで。
「おい。カラオケ行くぞ。」「えーお前歌なんか歌ったかいね・・・・」「俺は歌はダメだぞ」
「ダメなら歌わんでいい。手叩け。俺の歌に」「よし。よし。じゃー行くか」てな具合で、何年ぶりかのカラオケを歌いに場末のスナックへ。奴の歌った歌・・・・は孫。4人の孫に恵まれて・・・・
「俺はなぁー。孫にじいちゃんは、カッコいいって、言われたいんだ。それには丁度良い引き際がか格好いいと思ったんだよ・・・・」っていうんです。なるほど、孫にかっこいいじいちゃんか。
で、そのスナックのトイレに入ったら。目の前に、良寛さんの言葉が貼ってある。タイトルが「良寛様のことば、丁度いい」だった。奴は私に、この言葉を読ませたかったようだ・・・・・。
おまえは、お前でちょう度良い。
顔も身体も名前も姓も・・・・
お前にそれは丁度よい。
貧も富も親も子も
息子の嫁もその孫も
それはお前に丁度よい。
幸も不幸も喜びも
悲しみさえも丁度よい。
歩いたお前の人生は
悪くもなければ良くもない
お前にとって丁度よい。
地獄へ行こうと極楽へ行こうと
行ったところが丁度よい。
うぬぼれる要もなく卑下する要もない
上もなければ下もない
死ぬ日月さえも丁度よい
お前にそれは丁度よい。
奴は私に、良寛さんの丁度良いを読ませたかったんだなぁー。と思うと・・・・・。
丁度良い人生を謳歌している友と、その可愛い孫達に、乾杯です。 Goto
コメント
コメントありがとうございます。
兄弟のいない私の、最大最高の財産は、友です。
多くの友と温かい故郷に包まれて、生かされています。感謝です。 Goto
良いですね
人との出会いが活字を超える何よりの人生勉強になります
しかも長年の友人といろいろなものを吸収しあえる。。なかなかありません。
幼いころまでいた私のおじいさんも、歴史は全くしりませんが。
カッコよかったです。
大きくピント伸びた背筋の雰囲気に人生が描かれていたのかもしれません。
苦手でもスパッと一曲歌ってみると、新しい発見があり楽しいものですね。