デフレの悲劇

賢い消費者になるのは難しいですね・・・・・。
デフレも極まれりではと、思えるテレビ番組を見ました。スーパーの値引き合戦の模様です。
きゅうりが一本19円。白菜が4分の一で45円。にんじん10円と一方が表示すれば・・・・。
他方はラーメン57円。白菜が44円で、きゅうりが18円と壱円刻みで値下げ。両店は「共存共栄などありえない。どちらかが倒れるまでやり続ける」と、まさに、血で血を洗うサバイバルゲームを展開。
近在の消費者は二つのスーパーを行ったり来たりしているそうです。
資本主義の社会です。競争は当り前です。しかし、利益を度外視したビジネスは成り立ちません。野菜の背景には、生産者がいます。流通業者が「しわ寄せ」を彼らに求めるには限界があります。
スーパーが、生き残りを賭けて争うのは勝手ですが、この状態が続けば、どこかで流通のシステムが破たんします。破たんしても構わない。というなら、話は別ですが・・・・・・。
人間とは、愚かな生き物です。破滅の道と知りながらも、歯止めが利かず突き進む動物です。一見、消費者にとって、廉価は都合が良いのでしょうが。回りまわれば、消費者の収入も減り、首を絞めることになります。
ではどうすればよいのか?現況を見まわしてみても、デフレが克服される状況下にはありません。大衆消費財(衣・食と生活必需品)は極限までデフレになると覚悟して、発想を変えるしか方法がありません。
だとしますと、大量生産によってのコスト削減以外にはありません。野菜ならば大規模化であり工業化です(政治の力が必要ですが)。そうすれば、極限に迫れるでしょう。その覚悟が生産者にあれば・・・・。
それができなければ、大衆消費財から撤退するか、野菜の生産を中止するか、希少価値の商品づくりにシフトする以外に方法はありません。私なら、新商品をイノベーションする道を選びますが・・・・・。
しかし、それは既存の生産者の破滅を意味します。
デフレとは、非常なものです。生産者の息の根を止める経済状況なのです。
消費者はそこまで理解して、激安スーパーに走って欲しいモノです。 
デフレの悲劇。広告会社の役割はどこにあるのか?激安スーパーに考えさせられます。                                                           Goto

コメント

  1. Goto より:

    消費者にしてみれば、物価は安ければ安いほど良いのでしょうが・・・・・。悩ましい問題です。
                   Goto

  2. ぽち公 より:

    良かったです
    これでなんとか生活が凌げるかもしれない^^
    未だに学歴社会で、渦中にはまった人達が
    立ち上がらせてもらえる順番までには、
    まだまだ時間が掛かりそうです。
    本当は間に合いませんけど。