インビクタス

「憎しみを捨て、かつての敵を赦そう。赦しは魂を解放する・・・・」
27年間、獄中にあって、それでも、人を赦せる。そんな真の指導者に触れました。
平日の深夜に映画を観るなんてこと、学生時代ならいざ知らず、最近では経験がありませんでした。
新聞の映画広告を読んで、どうしても観たい。この映画は観なければならない映画だと思いましたので、出掛けました。「インビクタス」(負けざる者たち)です。期待にたがわず感動しました。
指導的な立場にある人には、ぜひ、ご覧頂きたいと思います。
映画の解説をするつもりはありませんが、政治とは何か。権力を握ったモノのあるべき姿。リーダーの身の処し方。そしてスポーツの力。これほどまでに映画の魅力が凝縮されている映画はないと思いました。
人間とはおぞましい動物です。肌の色が違うだけで、人間を人間として扱わない愚行を平気で行います。南アメリカが取ったアパルトヘイト政策です。
アパルトヘイトは91年に撤廃されました。94年に全人種が参加して大統領選挙がおこなわれ、27年間獄中にあった黒人指導者ネルソン・マンデラが大統領に選ばれました。人類史上画期的な出来事です。
そのマンデラ大統領が人種差別や貧困、暴力など国が抱える問題を如何に解消すべきか・・・・。南アフリカで開催されたラクビーのワールドカップを通して、国を一つにまとめる政治的な手腕を発揮する物語です・・・・、
その根底に流れる思想は「憎しみを捨て、かつての敵を赦そう。赦しは魂を解放する」と言う人類愛に満ち溢れたリーダーの強い信念と行動力です。
27年間の獄中生活が如何程なものなのか。平和ボケしたこの国で暮らす田舎のおっさんには、計り知ることはできませんが。人間はおぞましさから如何に脱却するか?その答えを示す映画でした。
文句は言いたい放題、要求はしたい放題のこの国の現状を憂うるに、強いリーダーを求めるつもりはありませんが。「赦す心」の偉大さに学ぶ必要があるのではと・・・・・・思いました。
ぜひ、ご鑑賞を。                 Goto
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パンフレットより

コメント

  1. Goto より:

    多くの人から「インビクタス」観たよ!とのコメントをメールに頂きました。ありがとうございます。変えるべきところは変え、努力すべきところは努力し、見事に競争に打ち勝って生き延びる。難しいことですが、まずは、変わりましょう。       Goto

  2. ぽち公 より:

    黒人大統領の姿。
    なにに心を奪われ選ばれたのでしょう。
    この国にはそんな風に心を奪うような人は居ないようです。
    因みに黒人の体は筋肉質だったりしますが、元々ではなく職に困りはて、、
    簡単に言うと文句をつけられないために、わざと鍛えて、
    健康で力がありますよとの理由の為に、選ばれるようにしているのだとか・・
    今でも体つきは変わらないのかしら
    日本は学歴社会でおかねで学歴をかえるから良いですね。
    最近3D映画アバターを見ましたが、知識を得て人間が愚かになる為発達しない所が、
    なかなかおもしろかったです。
    戦争・科学・自然が盛り込まれたもので、ちょっと夢の世界(感動しました)かもしれませんが。。
    感想を聞いてみたいですね