地域主権のモデルケースにならないものでしょうか・・・。
菅内閣が誕生しました。政権交代を果たした民主党鳩山政権。その「未熟」さと「政治とカネ」のレッテルを張られたがゆえに瓦解しました。常識的には総選挙なんでしょうが。看板の掛け替えで再スタートとなりました。
まだ、メディアも野党も「政治とカネ」の問題を追及しようと思っていますが・・・首相と幹事長の首を差し出したのですから・・・責任は果たしました。もう、この問題は、いい加減にして欲しいと思います。
普天間基地移設問題も、米国との合意で落着。民主党政権の安全保障とはいかなるものか・・・沖縄の負担軽減のために何ができるのか。じっくりと腰を据え取り組んでもらえば良いと思います。
民主党政権の1丁目1番地は、地域主権です。現状では中央が栄え、その反動が地方に集まっています。地方不幸の時代だと思っています。菅首相は就任の記者会見で、最小不幸の政治を目指すと宣言しました。
ぜひ、地方分権、地域主権へ、大胆に舵を切り、地方の幸せを第一義に考えて欲しいものです。それには、国のかたちを変えねばなりません。中央と地方のあり方や道州制等について・・・。早急に議論して行動に移して欲しいモノです。
我が愛する岐阜市。このほど、市内中心部(岐阜大学医学部跡地)約4haに市役所を新設すると発表しました。現市役所は、老朽化が進み、耐震構造になっていませんので・・・立て替える必要があると思います。
庁舎も、数か所に分散されており、機能的にも不合理な状態です。市役所の新設が必要だとは思いますが・・・・しかし。岐阜市は、どこをどう取っても・・・衰退の一途をたどっています。
基幹産業のアパレルは長期低迷。商工業の扱い高は20年に亘り減少を続け。観光の目玉、鵜飼も10万人の来場がやっと。それに、昭和40年代をピークに人口は減少し続けています。
岐阜県の県都としての地盤も著しく低下、往時の力は見る影もありません。そんな、状況下。果たして、岐阜駅から徒歩で15分ほどの最高の立地場所に市役所を立て替える必要性があるのでしょうか?
基本構想では、まず図書館を造り、その次に市役所。そして、市役所の跡地に多目的な市民会館を建設すると言うものです。岐阜市には稼働率もそんなに良くない県立図書館がすでにあります。また、直線距離で1キロも離れていないところに県の多目的ホールがあります。
そのホールは築13年ですが・・・財政難から来年度の閉館が決まっています。何とチグハグな県と市の行政でしょうか?大阪の橋下知事ではありませんが・・・果たして、岐阜県と岐阜市二つの行政が岐阜市に必要なのでしょうか?
ましてや、この時期に市役所を新設することが・・妥当かどうか。
地域主権を1丁目1番地として、この国のかたちを変えたいと考えている菅新内閣。岐阜市の市役所を新設するという構想をモチーフに、地域の幸せとはないか?地域主権とはなにか・・・。難しい問題ですが・・・真摯に考えて見てはどうでしょうか・・・・。 Goto
6/8 中日新聞
コメント
コメントありがとうございます。
疲弊する地方再生の切り札として地域主権が叫ばれています。が、識者に言わせると、問題が3点あるとのこと。一つは中央官僚が権限を握って簡単には離さない。二つ目が、地方自治体の職員では、受け皿になれない。三点目が地域に自治に対する考え方が根ざしていない。のだそうです。1は政治の力で。3は民主主義が根付いていないのですからある程度時間がかかる。問題は二点目です。公僕である地方公務員の意識改革です。強力なリーダーを住民が選び、牽引する以外にありません。おっしゃるような職員の削減が必要です。
Goto
市役所の新設の記事 とても驚きました。
何故、新しくしなければならないのか?
バイパスよりも早く目的地に到着できてしまう中心街路となってしまった岐阜市。そんな街の外れにある今の市庁舎群を売り払うつもりもあるとか。
貸店舗の並ぶ中の土地を誰が買うのでしょうか?そんな事より、市職員を市の実力値に合わせた人数にする必要があるのではないでしょうか。
旧県庁の庁舎を耐震補強して、文化財として保存しつつ、市役所としての機能を持たせるとぶち上げる方が余程まともではないかしら。