川柳

メディア栄えて国滅ぶ・・・・。
三年近くも、毎日、新聞に目を通し浮世の出来事に血眼になってブログネタを探していると・・・去年だったか・・一昨年だったかにも・・こんな記事があった気がするがと、思うことにしばしば出会う。
人間の営みは、日々変わるのだが、年間の周期と言うのか・・・季節と言うのか?それとも月単位と言うのか・・定かではないが・・スパイラルしながら営みを繰り返しているのだと感じている。
このブログも・・980回を超し・・・目標の千回に近づいたから余計に、そんなことを思うのかもしれない。
新聞を読む楽しみに「川柳」がある。朝日新聞に掲載された2010年前半の川柳を「平成落首考」と題して西木空人氏がまとめて解説している。
テーマごとに分かれ、実に面白いのだが。控えめだが、メディアや言論界を皮肉る句がこのところ増えていると、最後の節に読者の率直なメディア批判が掲載されている。「メディアみな他人事のように囃したて」とメディアの無責任ぶりを皮肉るのにはまったく同感だ。「機密費で論客の口黙らせる」などは・・・テレビの論客の背景を鋭くえぐる。
さらには「起訴相当もう有罪と踊る記事」もメディアの軽薄さに苦言を呈している。スポーツについてもメディアの安易さを「開幕前メダルの数は数知れず」「これ報道・・クーベルタンを忘れたか」と続く・・・果たして、メディアが川柳の対象になるようでは・・・西木氏、批判するモノは批判されて当然と反省する謙虚さに納得するのも…おかしな話だ。
前回の、つまり、去年の「平成落首考」も最後の節が・・・やはりメディアの厚顔無恥を批判した句だったのではと思い出すと、メディアの質が年々悪化するのではと虚しい。
新聞も人の営みを伝えるのだから、目新しいモノをセンセーショナルに取り上げるのも分かるのだが・・・「紙面からもう沖縄の記事が消え」の句では・・・健忘症には罹って欲しくないモノだと言わねばならない。
それにしても・・・・「三年間持たせてみせるは菅違い」。消費税率をアップすると言ったばかりに菅首相の首をすげ替えるべきと論じるメディア?去年も、一昨年も、その前の年も・・・首相が代わったっけ。
新政権まだ二十日。メディア栄えて・・・国滅ぶ図にならねばよいがと思う。             Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    何時も示唆に富んだご指摘に勉強させて頂いております。心より御礼申し上げます。戦前と戦後のメディアの豹変ぶり程ではありませんが・・・このところの政治記事での日替わりのような変説には辟易しています。世論調査なるもので、その場限りの論調を繰り返すようでは、間違いなくこの国は沈没します。       Goto

  2. ナガラ より:

    あと少しで、1000回の連続ブログ掲載に到達されるとのこと…。
    本当に、凄いことですね。
    特に社長さんのお立場上、個人名が露出するということは、個人的にも商売的にもいろんな軋轢があったのではと想像されます。
    ご自分に余程の自信があるか、逆に自分の全てを曝け出し恥をかく覚悟がないと、出来ないことでしょう。
    しかも、これだけ続けるとマンネリになり、ネタも尽きます。
    私には絶対マネが出来そうもありませんので、ただ、ただ、敬服するばかりです。
    メディアの厚顔無恥は、今に始まったことではありませんし、その本質を見分ける目を養えば大丈夫です。
    (メディア自身が世論を左右する責任を感じているかどうかは、別の話ですが。)
    私がよくやることは、過去の新聞や雑誌を読み直すことです。
    意外に、そのメディアの考え方や偏りが端的に見えてくるものです。
    あとひとつ。逆に、ある事件が起こったとき、自分なりにその出来事の将来を予想して、時系列的に書き留めることです。
    時々それを見直すと、自分の考え不足や見落としなどが見えてきて、次の出来事が起こったときの参考になります。
    それを繰り返すと、メディアに簡単に左右されなくなります。
    この点、このブログは千回もの蓄積があるわけですから、社長さんにとっての大切な財産ですね。