就職難

姑息な手を使わなくても打つ手はあるんじゃないでしょうか・・・・。
文科省はリーマン・ショックで雇用が悪化、今春の大卒就職率が60、8%。昨年よりも7,6%落ちて、1948年以来最大の下げ率となり、就職も進学もせず進路未定は16,1%で8万7千人に上ると発表しました。
メディアは連日、未曽有の就職難だと不安を煽っています。日本は本当に新大卒者の就職難なのでしょうか?私はそうは思いませんが・・・文科省は、就職難の改善野対策として、大卒者を「最低3年」「新卒者」扱いにするとの日本学術会議の提案を受け入れるようです。
こんな・・・歪曲した対策で問題の本質が解決すると思いません。
私は、政府に問うてみたい。基本数字を把握しているのかと?たとえば日本全国の企業でで新大卒の応募数は一体全体何人だと把握しているのか?大企業は応募数を公表しているが・・・。
学生の把握は文科省でしょう。しかし、それもあやふやな気がする。企業求人の把握は・・・総務省なのか?厚労省なのか?経産省なのか?縦割り行政の弊害で基礎的数字が把握されたいないとすると、新大卒者の就職難の問題は永久に解決できないことになります。
把握できていれば・・・・新大卒が多ければ事前対策を早めに打てばよい。求人が多ければ問題ない筈です。ミスマッチを減らす対策を打てばよいだけです。
私の実感では・・・・学生は何社も受験します。内定が出る学生は幾つも内定を受けます。しかし、学生が就職する先は一社だけですから・・・内定辞退の企業が出ます。一方では、幾つ受けても内定が出ない学生がいます。
内定辞退で人材を確保できない企業と、内定が出ない学生が存在します。それを解消すれば、新大卒の就職難は解決します。それには・・・学生が早く内定を一本に絞る必要があります。しかし、そのことには誰も言及しません。
辞退がでれば・・企業も次の対策が打てます。
私は・・・就職試験で、学生の優劣を決めることはできないと思っています。20数年生きてきた若者の評価を二度や三度の面接で分かるハズがありません。・・・どこの企業に就職するかは・・企業にとっても、学生にとってもすべては「運」です。
就職難と言われますが・・・地方の中小企業は慢性的な人材難が続きます。そのミスマッチを解消するには・・・景気を良くすることが一番でしょうが、大企業や都会の企業ばかりが就職先ではありません。地方にも有為な若者を求める企業がたくさんあります。
人生はすべからく努力と運だと、企業も学生も認識すれば幾ら景気が悪いからと言って、これだけの経済大国で、8万7千人もの若者に働き先が無いなんて・・・・私には信じられないのですが。                                                              Goto

コメント

  1. ブラジル龍馬 より:

    土佐の高知でユニークな経営で知られるトヨタ系販売会社があります。
    この会社の2次選考は全社員90人による面接です。
    入社試験1次合格者に旅費日当を支給して5日間で社長以下全員と面談が試験で、昼食も一緒とか。
    社員全員の評価で採用すると「(コストはかかるが)はずれが少ない。」と横田英毅社長。
    現社名はたしかネッツ南国です。