晩秋

じっくりと落ち着いて・・・モノを考える時ではないでしょうか・・・
寒波に台風・・・・被害に遭われた方にはお叱りを受けるかも知れませんが・・・何とも賑々しい冬への序曲。自然よ・・もう少し大人しくして欲しい。私は・・・夏の喧騒が耳の奥に静かに消え・・寒気に身構える晩秋が好きなのだから・・・・。
今日からはそんな感傷的な気分になる・・・霜月。
9月の15日から毎週水曜日・・断続的に始まった・・・JLAA(日本地域広告会社協会)の秋の行事・・全国縦断ブロック会議が・・・延べ150人の仲間を集め先週の関東ブロック会議で終了しました。
役得で、全国各地の広告会社が取り組む成功例や事業体験など、様々なことを勉強させて頂くことができました。ご参集各位には改めて・・・感謝と御礼を申し上げます。
会員を通して・・今この時期・・地域の広告会社は何を為すべきなのか?状況が見えてきました。
04年・第二回JLAAの総会で講師をお願いした堺屋太一氏が、日本は近代国家をめざした明治以降・・・国家の頭脳を中央に集め、地方はその手足として生産拠点の役割を担ってきたが、同一規格・大量生産する工業国としての日本的モデルが崩れた。
今後は・・・それぞれの地域が・・・観光に力を入れなければならないだろう。観光振興の担い手はその地域に根を張る広告会社の役割になろうと述べたことが印象に残っています。・・・・まさにそのような事態を迎えました・・・・・。
残念ながら地方が観光産業を育てる前に・・・地方は中央に切り捨てられてしまうのではと心配です。
また・・・・昨年の第7回の総会では・・・・地域の広告会社の役割と任務は・・・地域の活性化にある。それには・・・中央集権から地方主権へ国のかたちを変える必要がある・・そんな思いで、PHP研究所の江口克彦所長をお招きして「地域主権について」講演頂いた。
民主党政権の一丁目一番地が「地域主権」の筈でしたが・・・鳩山政権では前に進まず・・・むしろ地方の疲弊が深まった感じですが・・・菅政権の片山総務大臣は、再び「地域主権」を推し進めようとしています。
地域の広告会社は・・・疲弊する地方経済に手をこまねいているのではなく・・・・国の変化に関心を持って・・地域活性化のために自分達に何ができるかを真剣に考える時だとの思いを強くしました。
それと・・・ブロック会議を通じ・・・地方の広告会社の有様は変わらざるを得ない・・・とくに・・地域メディアの営業や企業の販促だけでは、もはや生き残ることができないのも実感しました。
マーケッティングを駆使しての・・・コンサルティング業務や、次世代情報ツールを活用しながら・・・拠点地域の活性化のために・・・・広告という固定した概念を自ら脱ぎ捨て、変化を求め、あらゆる可能性にチャレンジする時期に来ていることも理解しました。
季節の変わり目と重ね合わせる積りはありませんが・・・・若葉が芽吹くような希望に満ちた春の様な状況ではありませんが・・・・厳しい寒気に耐えうる静かな準備を重ねる・・・
そうです。地域の広告会社は・・落ち着いて物事を考える・・・そんな晩秋の様な・・・秘めた闘志と心構えが必要な時代に入ったのではないかと思っています。                        Goto

コメント