TPP

農業改革のチャンスではないでしょうか・・・・。
岐阜では中小企業庁の大臣を集めたエイペックが先月開催されました。お聞きするところ・・・岐阜会議は大成功で・・・終了後も・・・「岐阜の良さ」が参加者から波紋のように広がっているそうです。
関係各位のご努力に心より敬意を表すとともに、「岐阜を世界に知らしめる」には、国際的なコンベンションを積極的に誘致すべきです。それには・・まず関係者が開催をいとわず積極的に取り組む姿勢が必要です。そして、県民も・・傍観者ではなく会の趣旨を理解し、おもてなしの心で、歓迎するべきではないでしょうか・・・・。海外からの観光客で観光立県をめざすのですから・・・・。
この13日からいよいよ・・エイペックの本番・・・首脳会議が横浜で開催されます。その際・・・・TPP(環太平洋経済連携協定)に日本が参加するかどうかが国論を二分するような論争になっています。
なぜ・・・・こんな分かり切ったことが論争になるのか?私にはまったく理解できません。
反対派・・・・まさか?この、グローバル化の時代に・・本気で反対しているとは思えません。
この論争・・・歴史の教訓に学ぶべきだと思います。・・・幕末・・攘夷派と幕府とが、米国との通商条約を巡って揺れ動いたのとダブります。反対派は・・・推進派の大老伊井直弼を桜田門外で刺殺事件を起こしてまで抵抗しましたが・・・・・。時代の流れを止めることはできませんでした。
・・・反対派であった攘夷派が討幕したましたが・・・条約は幕府が結んだ通り継続され・・・明治政府は、一気に開国を進め・・・諸外国とも次々に条約を結び・・・近代国家への道を突き進んで行きました。
TPPは・・・その時代の通商条約と同じです。ここで日本農業を守るために反対だと抗っても・・・・。
歴史のうねりを止めることはできません。反対派も阻止できないと知りつつ反対しているとしか思えません。
私は・・日本がもっとも力を注がねばならない国策は、第一次産業、とりわけ農業の大規模化、工業化、法人化だと思っています。現状では・・・TPPに参加しようがしまいが・・・高齢化が進む農業は崩壊です。
農業改革は待ったなしです。TPP参加論議は農業改革のラストチャンスかもしれません。反対派こそ・・・積極的に賛成して・・・その代償を持って改革を推し進めるべきではないでしょうか。
勿論・・農業関係者が農業改革に反対し、TPPにも反対なことは分かっています。
そうです。あの時代・・通商条約に反対した攘夷派が、通商条約を受け入れ、近代国家の礎を築いたように、TPPに反対の姿勢を貫きながら農業改革を実現すべきです。(高度な戦略ですが)
それこそが・・・・エイペック参加の首脳たちに誇れる日本的先進国の姿ではないでしょうか・・・。
前時代的な論争をしているようではアジアの盟主として・・尊敬されないと思います。       Goto

コメント

  1. Goto より:

    ご意見御尤もです。
    反論するようで申し訳ないのですが・・・無駄を削減してから・・・増税を。などと繰り返していて。無駄は無くなるでしょうか?どこまでが無駄で、どこからが正常なんでしょうか?トヨタのカイゼン運動は永遠の課題です。やり続けるしかないのです。それが無駄削除です。しかし、社会保障は増えつづける。その解決は・・・高齢者医療費を大幅にカットできますか?できませんね。だとすると、増税です。それも消費税です。分かり切っています。でも・・・と先送り、先延ばし。これで国が持つでしょうか?農業保護も同様です。無策を責めることは簡単ですが・・・無策な政治家を選んでいるのは国民です。TPPに参加すると決めても完全実施には10年の歳月を掛け徐々に関税をはずしていくのです。そのことをご存知でしょうか?10年間の猶予でも策が出てこないようならば、農業の崩壊も致し方ないと思います。貿易収支で黒字を増やし、そのカネで食料を輸入するしかありません。国際社会は日本の都合では動いていません。私は農が成り立つには、大規模化、法人化しかないと思っています。農地解放以上の混乱が生じます。10年でそれもできない。自由化もできないでは、それこそ、国が滅ぶと思います。             Goto

  2. kmforest より:

    1次産業を援護するつもりはありませんが、諸外国でも関税撤廃の前に、自国の1次産業をキチンと援助する施策を打って、盛り上げておいての関税撤廃です。
    これを間違えないで欲しいと思います。かつてドイツの環境施策で、農地外縁部のビオトープ化が行われました。こうする事で自然が豊かになるから、補助金を出したのです。しかし実際は、農地を少し減らし農産物の価格維持が主目的でした。
    無策で関税を撤廃すれば、1次産業は壊滅します。兵糧攻めをされれば簡単に国が滅ぶのではないでしょうか。農を富ませてからの関税撤廃を願いたいと思います。

  3. 夏原健次 より:

    いつもお世話になっております
    かつての日本は『全体主義=日本だけ主義』で、過ちを犯しています。ここは『世界主義、変革主義』で大きな変革にでるのはいかがでしょうか?