中日新聞広告大賞

回を重ねるごとに・・・素晴らしい広告が評価されるようになればと願います。
うかつだったと申すべきか?知らなかったと恥ずべきか?悩むのですが・・・毎年選考される読売新聞、朝日新聞の広告大賞については、存じておりましたが・・・我社の主力商品である・・・中日新聞にも広告大賞が・・・あったとは?
16日付け・・・中日新聞の紙面(写真参照)を見ての・・・驚きと感想です。今年で第二回だそうで、では、去年、第一回は、どうだったのか?どの企業が、どんな広告紙面で大賞を取ったのか?まったく記憶にないものですから・・・慌てて調べて見ました・・・・が。
その紙面が見つかりませんでした・・・・。ネット検索では09年中日新聞社広告大賞となっていまして、最優秀賞は新日本石油の地球環境問題を扱った紙面でした。覚えてないモノです。
今回の受賞作品。読売や朝日の広告賞とは異なり・・・選考の基準になったのが・・広告は読者への手紙とする・・選者の意思が反映された形で・・・森ビルの代表者の二面ぶち抜き「手紙」仕立ての広告が最優秀賞に輝きました。
優秀賞(積水ハウス)も部門賞(花王)も、人の顔と長文コピーを上手くレイアウトして、じっくり読ませる・・・やはり・・・手紙風の紙面が入賞しています。
新聞広告の場合は、電波と違って、目にしてもすぐに消えませんので、読ませる広告が主流であると思います。しかし・・・果たして、見開き二頁をすべて、文字で表現するのは・・・大胆な発想だとは思いますが・・・素人が選者と銘打った広告賞で・・・最優秀賞に輝くのは無理がある気がします。
広告とは企業が消費者に届ける「手紙」・・・だからこれらの作品が入賞したのだとしたら。果たして広告は「手紙」かどうかを、検証しなければなりません。私は、手紙だと決めつけるのはいささか、その場的だと思います。たまたま・・・手紙的紙面に優秀なモノが存在した・・のであって、広告を手紙と決めつけて、評論するのは無理があります。
今回の表彰で、部門賞に輝いたシャープの小型広告群は、まるで新聞ジャックの様相を呈しています。新聞の顔は一面です。突き出しも、題字下も、そして記事中までもが同じスポンサーで統一されていますと・・・・新聞がジャックされたように錯覚します。(東京都近郊の車両内部がすべて同じスポンサーで占められていますと違和感を覚えます)
新聞広告の最優秀作品が・・・すべて文字で広告である点。対象広告に・・連合広告が含まれていない点などは・・・この賞の選考を問わねばならないと思うのは・・・私だけでしょうか?
それにしても・・・・これだけ連日、新聞を目を皿のようにして読んでいるのに・・・昨年の中日新聞社大賞の記事を見落としたのは。。。プロとして恥ずかしい限りです。   Goto
P1050242.jpg
6/16中日新聞

コメント

  1. Goto より:

    果たして広告賞に意味があるのか?広告を作るモノは黒子であるべき。黒子が評価される賞なんていらないのではないでしょうか?思惑は別として・・・Goto

  2. リミスキー より:

    私の記憶では、中日グループの広告大賞的なお祭りは、一昨年まで、中日本紙と東京新聞で別々にやっていたような気がします。それを統合して広告大賞とした・・。
    だからローカルクライアントよりナショナルクライアントが目立ちますよね。残念ながら・・・。某局も入賞していましたが、ちょっと照れますね。根っこばっかりのポスターです。しっかりした根っこから、せめて若芽か若葉がニョキッと出ているところが欲しかったのですが・・。