新聞週間に思う

NIE活動に全紙を挙げて・・取り組め。
何事にも賛否両論あります。それを、公平に評価する情報を、丁寧に発信する社会が健全な民主主義社会ではないかと思います。今週は新聞週間。取分け、千年に一度と言われる未曾有の大震災に見舞われ、新聞報道のあり方が問われています。
各紙の新聞週間に対する思いが紙面に躍りました。新聞命の私としては、それを読んで、新聞の使命と役割について、若干の検証をしてみたいと思います。
まず、さすがに朝日と読売は、全国紙としてのプライドでしょうか。朝日は10頁の大特集を組んで「新聞を届ける」意義について。被災者の混乱を避け、その行動と心を扇動するために、必要な情報と希望を届けることができたか・・・と自問しています。
読売は「報道と紙面を考える」特集を組み・・・震災・原発報道を「評価する」人が73%。新聞報道全般を「信頼できる」とした人は80%(前回より7%下がった)と世論調査の結果を根底に据え、役割を再認識しています。
また、原発事故報道に関しては、各紙とも記者の側に、専門知識が不足。その結果、当局に都合のいい内容しか、伝えることができず・・・戦時中の大本営発表のような・・紙面にしかならなかったことに忸怩たる思いを発露しています。
新聞週間は・・・読者のためにある週間ではありません。新聞社の側が、報道とは何か。新聞の使命とは何かを、真摯に、謙虚に反省し、第四の権力と揶揄されるメディアの王様新聞が・・・これで良いのか。これではダメだと・自問する週間でなければならないと思います。
朝日・読売以外は中日が一面に囲みで、・・・権力との等距離を保つ姿勢の難しさに・・・敢えて・・・襟を正すと語るのも、良しとすべきです。しかし、日経では週間に対して、一言も触れないのはなぜか?私的には、金融至上主義が問われ始めた・・・この時期・・・日経の姿勢を明らかにして欲しいモノです。
なにも、語るべきすべを持たない・・・ローカル紙とは違うのですから。
私は、新聞社が新聞週間で、もっとも、考えて欲しいのは、大震災の報道に付いてではありません。原発報道の反省でもありません。勿論、本質ですから否定するものでもありません。
こどもの教育に新聞を活用する。NIE(教育に新聞を)活動を全日刊紙を挙げて取り組んで欲しい。
それが、新聞の価値と役割と使命を果たす・・・最も、大切で、かつ、新聞の将来を決するからです。
Goto

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