高齢者に福音か。
私の右脚には人工股関節が入っている。日常生活には何の影響もないが。何かの拍子に、自分の身体ではない。そんな違和感を覚えることがある。
人間。自分の身体がどうなっているのか?なんてこと、普通は考えないのだが。
違和感と同時に、そうだ。あのまま、股関節の痛みが消えなければ歩けなくなっていたのだ。
人は、寝たままの状態だと、2年が限度。そんな主治医の言葉がよぎる。こうやって、元気に生きていられるのは、医学の進歩のお陰。改めて、感謝するのだが。スェーデン製の人工股関節。
骨盤に埋め込まれたお椀状のセラミック。大腿骨骨頭と、従来の大腿骨に差し込まれた人口骨のチタン。それに関節役のポリエステル。セラミックが割れたら。チタンが折れたら。差し込まれた骨が崩れたら。ポリエステルが擦り切れたら。そんな不安に苛まれる。
老いることは骨が脆くなること。高齢者が寝たきりになる場合の大半は、骨粗鬆症。骨の密度が低下し、痛み・変形から骨折へ。そして、寝たきり。2年が限度となる。
高齢者の福音などと言えないのかも知れないが。
問題解決企業、それをソリューション能力というそうだが、旭化成が「高齢化社会に向けての医療」研究で、骨粗鬆症の治療薬を開発したと。(写真参照・素晴らしい広告ですね)
人工に取り替えた金属に意思を伝えることはできないが、その金属を支える大腿骨に頑張れと、英気を与えることはできる。旭化成の新薬に期待したい。
人工股関節の手術からこの4月で7年。元気を貰いました。新薬でさらに養生して、もうひと頑張り。地域社会に貢献できればと、決意新たに違和感を払拭しています。Goto
1/30日本経済新聞
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