山中ハ策?

千年の歴史を誇る「湯の島」を一時の思い付きで?
日本三大名湯。岐阜県の山郷に位置する下呂温泉。その歴史は古く平安時代中期に遡る。如来が白鷺として、湧き湯を示した開湯伝説が残り、霊湯として、織田信長も湯治に訪れたと道中記録も街道の町家には。
軟質の湯は、ちょっぴりぬめりがあり、肌に優しくスベスベ感がたまらない。バブル期には、年間160万人の観光客が訪れた。岐阜県下有数の観光地でもある。 現在は、100万人を割り込み一時の隆盛はないといわれるが、冬の花火物語など関係者の努力と知恵で、いぶし銀のような輝きを見せている。
私は、下呂の湯が大好きで、お客様お招きする際など、岐阜市から車で1時間半。ワイドビューひだで1時間。古湯を奥座敷としてご案内する。我が社の生活情報誌「月刊さるぼぼ」も配布エリア(全市ではありませんが)、地域の情報源として市民に活用いただいている。
その下呂市。降って湧いたような話が。4月に実施される市長選挙に、元犬山市長で、愛知県知事選に立候補。愛知県6区選出の衆院議員、任期途中に、名古屋市長選にも立候補落選した人が、落下傘候補として名乗りを上げた。
なぜ、縁もゆかりもない人が、市長選にと、地元の戸惑いは隠せない。
地元紙の報道によると、何でも坂本龍馬の「船中八策」を真似た大阪橋下徹市長率いる大阪維新の会の「維新八策」に倣って「山中ハ策」なるビジョンを掲げての出馬だとか。
その中身は読んでないが。報道によると「議会改革」が柱の中心だそう。
なぜ、下呂でなのか?犬山市長の時におやりにならなかったのか?衆院議員の折に、地方議会の改革法案を議員立法で提案されなかったのか?私には、メディア受け狙った思い付き以外に理解できない。
また、温泉を活用した長期療養型のまちづくりとか、世界トップレベルの温泉地を目指すとか?も、その「山中八策」に含まれているそうだが、観光地としての復活、温泉地としての誇りを取り戻すべく、下呂の地に足を付け、日々真剣に努力される関係各位からすると、如何なものかと首を傾げる。
4月までには、まだ、時間があるので、果たして、この方が、本当に出馬されるかどうかはわからないが。平安時代中期から、千年以上継承される「湯の島」に、いっときの思いつきで、新伝説が生まれるとは思えない。地方を狙っていろんな輩が蠢くのも、政治の混乱が原因なんでしょうか? Goto

コメント

  1. Goto より:

    詳細は分かりませんが。
    仄聞するに、執拗に後押しする国会議員がいるのでしょう。私的には、その人が出馬すべきではと思います。それと、選挙に出馬するって、癖になるそうで、一種の病気です。「タスキ病」って申します。タスキを掛けて、人前で演説する。脚光を浴びる。それに酔う。一種のスター病ですね。弱ったものです。Goto

  2. リミスキー より:

    二週間ほど前にそんな意味合いの記事が載っていましたので、ホントの話?なんて思いました。
    違和感を感じたのは私だけではないのですね。
    選挙好きな方なのか?担がれ好きな人なのか?
    地元の皆さんの判断ですので、外部の人間がとやかく言うこともありませんが、何か変?分からないことばかりです。