景気が良いのは、一瞬ではないでしょうか?
景気の動向をいかにして知るのか。広告は、社会を写す鏡ですから、効不況が敏感に伝わる仕事だと思っています。昨年の秋。日本の景気は回復基調にあるのでは・・・と、ある会合で申し上げたところ。シラっとした雰囲気に。
あれ?。景気動向なんてものは、その人の置かれている環境によって主観的に判断されてしまうもの。客観的な分析でも、なかなか理解されないものと知りました。
とは申せ、広告は景気に左右されるもの。俯瞰的に世の中を見る必要があります。景気動向には常に注意を払い、時代の半歩先を読み取らねば広告の仕事はできません。
例えば。求人、昨年の春以降、東海エリアでは求人広告が増えました。秋口からは名古屋市内のマンションの発売戸数が急増。5年ぶりに前年を上回りました。これらは、好況のバロメーター。仕事の実感で分かります。
また、日常的に新聞に接していれば。日銀名古屋支店の金融経済動向が掲載され、タイの洪水での被害が終息、自動車などの生産・輸出が顕著になったとか。その連動で、生産水準が上昇、個人消費が回復基調に振れ始めたとかが、分かります。
2日付・日経朝刊では復興事業が内需を支え、米景気の復調、円安傾向で輸出も好転。株価も1万円台を付け。流通も客単価が増え、海外ツワーも昨対で3割の増加と、個人消費の伸びも指摘してます。勿論、新聞ですから。原油高、欧州危機、中国経済の足踏み状態など、不安材料も並列してますが、概ね、上半期は緩やかな回復が続くと分析してます。
が、ですが、私的には、ここにきて、国際要因を除いて、景気動向には悲観的です。震災特需のピークは過ぎたと実感してます。日本産業の生産能力は格段です。もはや過剰生産になりつつあります。電力値上げで、インフレに振れるはずですが。デフレ傾向は止まりません。求人倍率が上がってもミスマッチ。住宅事情も、中古物件に流れる傾向にあります。
大新聞の報じることです。このまま緩やかでも回復基調で進んで欲しいのですが。田舎の広告屋のおっさんんの戯言かも知れませんが。本当に景気が良い時なんてものは、一瞬です。世の中のスピードが早いのに合わせて、景気の動向も、驚くようなスピードで、目の前を駆け抜けて行きます。
昨年来からの好況に乗じた人達は、すでに、下降線に入ったことを見抜いて・・・・スタコラサッサでしょう。景気の動向に左右されない会社を作らねばと、客観的に分析できる能力を磨かねばと思ってます。Goto
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