感謝と謙虚

リーダーを目指すモノのなすべきと。
さる方の社長室。立派な書が額に収め掲げてありました。ご尊父様の名が書かれてますので、子息である新社長に贈られたモノ。「書にまつわる何かを実践されていますか?」と伺いました。
「毎日目にして、心掛けています」と。さすが優等生の若社長。「どんな風に、心掛けておられますか?」「とても、わかりやすい、言葉ですが、実践するとなると、難しいですが」と。そこまで、申し上げて。いかん、いかん。嫌味なおっさんだ。と反省。
額に収められた文字は「感謝と謙虚」。上に立つモノにもっとも、必要な・・・。我が子を思う親心が伝わります。人に感謝する。常に謙虚な姿勢で人に接する。そんな思いを込めてなのか?
それとも、感謝と謙虚を生きる拠り所とせよ。とおっしゃてのことか?それとも、企業経営の精神と考えてのことか。ご尊父とは長いお付き合いだが、感謝とも謙虚とも無縁な、政商のような迫力のある方。ご尊父の思いが奈辺あるのか?わかりませんが。
その額を掲げておられるなら、感謝と謙虚を実践されないと、絵に書いた餅。それでは、いけない。老婆心ながら。心掛けているだけでは?具体的に実践されてますか?とお尋ねした。「感謝と謙虚」の実践って?と。「ご自分で考えて見られては」と申し上げ。こんな話をしました。
国鉄がJRに民営化された時。初代社長が、気分を一新するために、最初に取り組んだことは山手線のトイレを綺麗に改修したこと。民間初の公立中学校長は「多くの公立校のトイレは子供達から5K(汚い、クサイ、暗い、怖い、壊れている)と揶揄され、学校で排便するのを我慢する子供もいて、健康が危惧されている」として、改修工事を要求した。
JRと学校。公的な場所です。公的だからこそ、感謝が必要です。その取り扱いが乱暴であってはなりません。使用する場合も、より謙虚でなければなりません。お二人とも時代を変えた素晴らしいリーダーだと、尊敬していますと。
さて、その後。若社長がどう、感謝と謙虚を実践されておられるかはわかりませんが。我が社の、リーダーを目指す若き仲間は、率先して公共の場所を綺麗にしていると信じています。
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