日経ビジュアル紙面特集

凛とした新聞作りの姿勢に敬意を表す。
広告はコミニケーションである。送り手であるスポンサー。作り手である我々広告会社。伝達手段としての各種媒体が渾然一体となり、訴求対象者との間にコミニケーションを形成、その結果として消費行動に繋がるを目的とするものである。
昨今の広告は、絵や写真などを巧みに駆使して視覚的に表現するビジュアル・デザインが主流である。ビジュアルはコミニケーションツールとして重要な役割を担っている。我が社の地域みっちゃく生活情報誌も、ビジュアルを左右するイラストや写真には神経を使う。
新聞命の私としては。新聞は、視覚に訴えるものではなく、あくまでも記事内容が重要だと思っているたので、紙面のビジュアル化には、多少の違和感がある。しかし、このところ、力を入れてる日経新聞の「ビジュアル紙面」には、新たな発見と驚きを覚える。(写真参照)
日経紙面に、ビジュアル重視の大型特集が3題組まれている。
写真で切り取ったニュースの深層に迫る特集「写真は語る」。6/18付は圧巻。中電上越火力発電所のLNGの炎がタンクを赤く染める写真。記事「窮電社会 長い夏が来る」は読者にエネルギーについてじっくり考えさせてくれる内容で、迫力満点。
又、東京スカイツリーの開業に合わせた、WAVE1特集。「高さが知らせてくれること」と題して、世界の塔をイラストで表現。読者を紙面に誘う。童話「ジャック豆の木」のジャックは天空で異界の巨人にで会い逃げ帰る。バベルの塔は高さにチャレンジする人間。その力の誇示に神が怒り完成に至らなかった。高さに挑む人間に静かに警鐘を鳴らす。
それと。飛行機の設計図。これは最早、芸術の域。ビジュアル紙面では「ART. REVIEW」。身近に潜む「美」の発見として、1921年日本海軍の戦闘機「零戦」のエンジン設計図を。大空に翔ける設計者の意図と情熱が蘇る。記事も読み応えが。
新聞記事もビジュアル紙面で、新たな境地を拓いている。日経の新聞作りへの凛とした姿勢に、改めて敬意を表する。と、同時に、我が社の生活情報誌も、広告はコミニケーションであるとの思いを強め、記事とビジュアルに磨きを掛けねばならない。Goto

7/23 日本経済新聞

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