提案競争の時代

否定や批判された人は、必ず、相手を否定する。
ささやかな経験ですが。私は、自分の意見。主義・主張を持たないと、世間の荒波では生きていけない。などと、考えていました。ですから。自分と異なる考え方や意見を持つ人と出会うと、まずは、頭ごなしに「否定」する傾向にありました。
ですから。あいつは、身勝手な奴だとか、傲慢だとか、横着者だと言われました。なぜか?自己分析しても仕方がないのですが。多分に、学生時代に入党した、日本社会党(今は存在しませんが)の影響があったのではと思っています。
社会党は、万年野党。政権を取る意欲のない政党でしたから。政府を否定や批判していれば成り立つ。無責任極まりない政党でした。ですから。権力を否定することが仕事。勿論、内部では路線論争と称して、権力闘争に明け暮れていたのですが。
それが、歳を重ね、世間のことや、人間が理解できるようになりますと。否定や批判された人は、必ず相手を否定する。認めない。聞く耳を閉ざす。ってことが分かってきました。ですから。頭から物事を否定する辟のある人に出会うと、「否定するのは分かった。では、あなたの意見は?提案は?」と問い掛けるようにしてます。
政治の世界では、否定することで、支持を得る政党が今も、幾つか存在してますが。時代は変わりました。そんな政党は早晩姿を消すでしょう。広告の仕事は、無から有を生じさせる価値創造です。否定からは価値は生まれません。
最近は、国会論戦やテレビのトーク番組での非難合戦。あるいは反原発。反消費増税で、一切の妥協を許さない頑なやり取りを見たり読んだりしますと、私もあの通りだったんだなぁ。と、苦笑いしてます。
お盆休みも終り。政治は不毛の政局の季節に入りますが。経済は二流国に陥落するかどうかの瀬戸際です。不毛の誹謗中傷・否定合戦は卒業して、まずは相手を認め、そして提案競争の時代にシフトしたいと思います。私がいうのもおこがましいのですが。Goto

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