覚悟と心構え

貿易赤字上半期で3兆2189億円の数字を眺めながら・・・・・
何ごとにも、潮目というものがある。
こんな潮目をことさら、書きたくもないのだが。覚悟と心構えをせねばと思うので、あえて。
総務省は12年度上半期の貿易統計(輸出から輸入を差し引いた貿易収支)が3兆2189億円の赤字となったと22日発表した。(23日の日経や朝日・読売の朝刊で、触れないのが不気味だ・前日の夕刊では一面トップで掲載したが)
毎日新聞によると、1978年度以降半期ベースでの赤字額は最大。3兆円に達するのも初めて。
くどくどと理由は述べないが。対中輸出の大幅減と火力発電所用の燃料輸入増加が、原因であることは、誰もが、理解してること。
現時点で、安全性のチェックが不十分である以上は、原発の再稼働は、23日付の読売社説で、この冬、北海道で十二分な需給対策を取らねば住民の命に関わると警鐘を鳴らしているが、難しいとの理解が大勢であろう。ということは、国民には燃料費が引き続き増加する覚悟はできてることになる。(私は経済の重要性があまりにも理解されていないのが不安だが)
なかなか報道されないのだが。先週から。為替が円安に触れ始めている。
ということは、マーケットが、対中のみならず、対EUの貿易収支も初めて赤字を記録したことで、日本経済を不安視、円売りが本格化したと見るべきであろう。
政治がデフレ脱却を声高に叫び。日銀はおざなりで中途半端な金融緩和でお茶を濁しているうち。日本経済はインフレに振れたようである。そうです。日本経済は外圧とは関係なく(以前はリーマンショックだとか、石油ショックなど外的要因が不況の原因だったが)、抜き差しならぬ不況が迫ろうとしている。
と、私は思っている。勿論、原因はたった一つ。
尖閣列島問題である。私はこの問題を尖閣不況と呼んでいるが。実は、尖閣問題に何の解決策も持たぬ民主党政権の失政が、大不況への潮目を変えたのだと思わざるを得ないのが、如何にも残念である。
この不況には、相当の覚悟と心構えがないと、企業は生き残れないのではと、統計可能になって上半期での最大貿易赤字に陥った貿易国日本の3兆2189億円の数字を眺めながら、危機感を強めている。Goto

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