横浜市長

待機児童解消は、自治体の一丁目一番地ではないでしょうか。
これぞ生きた行政。これぞ、住民に最も近い自治体がなさねばならぬ典型と賞賛したい。改めて、林文子横浜市長の信念と行政手腕に敬意を表すと共に、林市長を選んだ横浜市民の選択を評価する。
何をそんなに、興奮して、首長を賞賛しているのかと、奇異に感じられると思いますが。
首長の役割とは何か。自治体とは何をなすべきか。昨今の、国政と自治体の区別がつかずディア受けを狙い、パフォーマンスがやけに目に付く首長が増えた中。林市長は地方自治の本質である住民に軸足を置き、絶対にぶれない姿勢を貫き、自治体とは何かの答えをだしているからである
横浜の市政について、ろくに知りもしないのに。なぜ、そう思うのかといえば。市長が外車ディーラー時代の経験を綴った本を読んだからである。この人は本物だと、思ったからである。また、産業再生機構に救われたとはいえ、瀕死のダイエー会長として辣腕を振るい。再建の道筋を立て(その時も凄いと思ったのだが)・・・
そして、横浜市長となり、本物の行政を推し進めているからである。
この国で、女性が、結婚して、子供産んで働ける環境を作るべきだと。取分け待機児童の解消は急務などと、もう、何十年叫んできたことか。国政では政党が政策に掲げ。首長選挙ではほとんどの候補者が公約に。地方議員もそれぞれに、保育・子育て支援を課題に・・・
それが。保育所に入れない待機児童の解消なんて、本当に絵に描いた餅。一向に進まない。幼保一元化は難しいだの。厚生行政の規制がそうさせないとか。やれ、少々高齢化を何とかしなければとか。女性労働力を活かさねばとか。議論ばかり・・・うんざり。
それが。横浜市ではどうですか。「13年4月待機児童ゼロにする」目標を掲げ。全国最多だった待機児童の数を2年間で9割減らし、目標通り待機児童がゼロになるっていうじゃないですか。凄くないですか。
「待機児童解消は大都市の悲願。私は責任持ってやろうと決めました」と市長はさりげなく語る。決めたことはやり切る。トップの最低限の責務です。それをやり切るための様々な施策を職員あげて考え、実行する。当たり前のことですが。当たり前のことができなくても通ってしまう時代。凄いと思います。
「私は企業で子育てとの両立で苦しんで辞めていく女性を見てきました。安心して子供を預けられる環境を整備すれば、女性も経済活動を担える」とも。これも当然なことです。しかし、この当然なことは、政治家なら誰もがわかっているはず。にも拘らず、なぜ、横浜市長だけができるのか。
経営者として困難を克服してきた経験と物事の本質を見極める胆力と信念があるからだと思った。私は、こんな素晴らしい首長を抱く横浜市民を羨ましく思うと同時に。敬意を表す。
我が社には、200名の優秀な女性社員がいます。
産休中が9名。子育てと両立で頑張ってる人は50名を越す。彼女たちが、最も望むのは、まさに、安心して預けることのできる保育施設の充実です。なんとかしようともがいてますが。企業の力の範疇を超える。
この問題こそ、現下に自治体がなさねばならない一丁目一番地。横浜ができるのに全国の自治体ができないわけはない。先達に謙虚に学んで、待機児童を無くして欲しいと心から願う。Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    我が社は、能力があり、やる気に満ち溢れた女性達が、頑張れる環境を本気で作らねばならないと、思っています。Goto

  2. 百百ヶ峰! より:

    子は国の宝、
    「待機児童の解消」「パフォーマンスが目に付く首長」「自治体がなさねばならぬこと」「先達の良識と謙虚さの学び」などいろいろ同感させられることあり!
    いつもながら、見識豊富なメールの中身、おそれいっておりまする。できればこんな頭にも、もう少し、やさしく、やわらかに、伝わるようにお願いできればうれしく思います。昨年、パーキンソンで患っていた親友が旅先のイスラエルで亡くなりました。ホテルの風呂での不幸でした。どうか一日でも長い「健康寿命」と、周りの人たちへの思いやり、願っています。