インターネット広告・7,7%増。
2012年の国内総広告費が前年比3,2%増の5兆8913億円となり、5年ぶりに前年比を上回ったと、電通が発表した。地方の広告会社としては・・・なかなか実感できないのだが・・・
広告は社会の写し絵。その時代のトレンドを色濃く表すモノとは、広告の制作物をさすのだが。経済における広告費の伸縮も景気のバロメーター。増加したということは、景気が回復貴重にあると、捉えることもできるのだが。
私的には。二つの点で疑問が残る。
まず、日本の広告費総額の根拠地である。私の記憶が間違いなら許して欲しいのだが。
そもそも。総広告費は、国民総生産(GDP)の1%強とだいたい相場が決まっていた。05年に電通は統計基準を改訂。改訂前統計では5兆9625億円。だが、改訂後で6兆8235億円に。
改定後の統計で07年7兆191億円に達したがGDPは4兆6千億円に減少相関しなくなった。その後、広告費は11年(大震災)の5兆7096億円まで減少した。そして、12年で昨対で3,2%増加に転じたのだが。震災前で、2年ぶりにならわかるのだが。5年ぶりに増加に転じたとする根拠が分からない。
広告が景気のバロメーターだとすれば・・・民主党政権下の昨年。円高、株安。尖閣不況と好材料が何もないなか。残念だが、景気回復基調を広告費総額からは推し量れない。
それと。テレビのロンドン五輪が3,0%押し上げたのはわかるが。新聞が4,2%増については。実際がそうなんだろうから、嬉しいのだが。多分、総選挙の政党広告が寄与したのではないかと思うが。新聞命の私としてはこの数字にも全く実感がない。雑誌に至っては0,4%増だが。これも、どこで、どのように頑張った数字なのか?見えない。
しかし。インターネット広告が7,7%増で、8680億円。日経は13年には1兆円に達するのではと、予想しているが。広告媒体の変遷がここまで、ネットにシフトしたのかと思うと。地方の広告会社は仕事の質をどのように変えたら良いのか?混迷の極みであろう。
幸いにして。我が社は、地域みっちゃく生活情報誌とのコラボで、地域ポータルサイトのモバイル「フリモ」の事業が。会員数7,500名。掲載店舗数14500店に達し、ネット広告の分野で地方の市場を獲得しつつある。(勿論、インターネット広告にカウントされる規模には及ばないが)
毎年発表される広告統計だが。4大媒体やネットといった、大きな括りでの流れはわかるが。決して、市場の景気動向を左右する資料やデータとして判断できるものではないと思っている。そんな総広告費増加の発表でした。Goto
コメント