無効判決

格差を是正するには都市部の投票率が低すぎる。
あまり話題にしたくないのですが。新聞が連日大きく取り上げるものですから。致し方なく、考えてみます。そうです。3/26の朝刊一面ぶち抜きで報じた・・・広島高裁が下した衆院選無効判決についてです。2点だけ指摘したい。
この程度の判決では。小選挙区の最大格差を2倍以下に抑える「0増5減」を慌てて国会で通しておわり。後は、中選挙区制に戻せとか。少数政党に配慮せよとか。定数をどれだけ削減すれば良いかとか。グチャラグチャラ・・・。数ある高裁判決の一つや二つの「無効判決」で・・・政治家が自らの身分を失うこと本気で改革する訳がない。
政治家は国民の質の反映。この程度の国民にこの程度の政治家ってことでしょう。
この国は外圧にはすぐに屈するのだが、司法判断を外圧と考えてはいないから、自浄作用するのは難しい。
もう一点は、最高裁が「違憲状態」の判断を下したのは09年。格差が拡大したにも拘らず何らの是正措置が取られず「選挙無効訴える裁判が16ヶ所で起こされた」のだが・・・全く同じ内容の裁判で。判決が「違憲」だが「しょうがない」と「あかん」に別れたのが私には理解できない。
裁判官が違えば。同じ裁判でも判決が違って当然だとすれば。裁判そのものの正当性が疑われるのではないか?所詮人が人を裁くのだからと思うのだが理解し難い。「しょうがない」と判断した裁判官がすべて男性で。「あかん」ものは「あかん・無効や」と最初に判断したのが女性裁判官。
ということは。この微妙な政治裁判。司法組織が示し合わせて。「あかん」は女性に言わせたなんてことが・・・あったのではないか?そんな下衆の勘ぐりもしたくなる。
民主主義が完璧な主義などではないと同様。選挙制度に、完璧なものなどない。いつの時代も為政者にとって最も都合の良いのが制度というものだ。都市部の投票率の低さが気になる過疎に悩む田舎に住むおっさんとしては・・1票の格差がそれほど大問題だとは思えない。Goto

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