文筆に頭を悩ませながら・・新たな作品を創造する姿に思いを馳せ・・・
温故知新という言葉があります。「古きを尋ね、新しきを知る」の意味ですが、「尋ねる」はなぜ「温」なのでしょうか?六代桂文枝を襲名した桂三枝師匠は「それは、古いものの良さを自分なりに温め直した上で、そこから自分なりに作っていくことだと思う」と述べています。
全国各地から会員58社が集い、JLAA(日本地域広告会社協会)の第11回定期総会が東京・大森で開催されました。昨年は10周年記念総会。京都の国際会館で「10年偉大なり」と10年の足跡を辿り、新たな10年を「20年畏るべし」と社会に誇れる「エリアNo,1広告会社」の共同体をつくっていこうと、呼びかけました。
この一年。「20年畏るべし」に向けJLAAは大きく脱皮しました。(総会プログラムから抜粋)
JLAAは「一般社団法人・日本地域広告会社協会」に法人化いたしました。平成20年12月から施行された一般社団法人に関する法律では、非営利が徹底される場合、会員の公益的な目的のための活動が認められ、税が優遇されます。
従来の団体ではしかるべき法人等とは契約も交わすことができず、その地位は社会的な認知を受けていませんでした。一般社団法人化によって社会的信頼と価値を一気に飛躍させることができるでしょう。因みに日本新聞協会も一般社団法人です。
JLAAは地域の広告会社の存在意義である「地域社会を活性化し、地域を元気にする」との目的のため・・・会員相互が切磋琢磨して努力を重ねる日本で最も活発な広告会社の共同体に育っています。
広告業界はネット中心とする多様な情報ツールの時代を迎えています。新たな広告手法や技術を身につけ、クライアントニーズに応えるべく進化するのは勿論ですが。それぞれに地域で育まれてきた「広告文化」を「温め直す」つまりは「古きを尋ね」ることが、新たな時代に対応できる。そんな思いから、今年のテーマを「温故知新」とし決意も新たに11年目をスタートしました。
全国からご参集いただいた、会員各位に改めて感謝いたします。
総会の朝。大森駅のビジネスホテルで、目を覚ました。
この辺りには、明治・大正の文豪たちが多く住んでいて「馬込文士村」と云われていると、教わりましたので、それならばと、ウォーキングを兼ね・・・
北原白秋・尾崎士郎・和辻哲郎・山本周五郎・室生犀星・小林古径・宇野千代・稲垣足穂・川端康成・石坂洋次郎・川端龍子(日本画家)・倉田百三・山本有三・広津和郎・藤浦洸(作曲家)・三好達治・今井達男などなどの居住地を尋ねました。
・・何と多くの文豪がこの狭い地域に暮らしたか?不思議です。彼らがこの地で、文筆に頭を悩ませ、新たな作品を創造して行く姿に思いを馳せながら・・1時間半ほど、古きを尋ね歩きました。Goto
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