好決算

批判ための批判に何の意味があろうか。企業は必死です。
上場企業3月期決算発表が終了した。上場企業には決算日から45日以内に決算報告する45日ルールがある。3月に決算を向かえ企業は5/16日までに決算を報告しなければならない。我が社も5/2名古屋証券取引所で第35期の決算を発表させて頂いた。(HP・決算短信参照)
新聞各社は決算の模様を「安部政権の経済政策への期待で、急激に円安が進み、輸出関連企業を中心に業績が大きく改善、最終利益の合計は前年比で約30%増となった」(東証市場)と一斉に報じている。取分け輸出関連業種の代表格電気機器は前期の7,8倍、自動車などの輸送関連機器も2,5倍と大幅な伸びを示した。
14年3月期の最終利益予想でも電気は2,5倍、化学も前期比で50%増、鉄鋼も黒字転換を見通すとしており、全体では前期比1,5倍と大幅な増益を見込んでいる。日本の経営者は次年度予想には比較的慎重で、利益見通しで50%UPを見込むのは異例。感覚で好況を実感しているのではなく、足元がしっかりしてきた証左なんだと思う。
好決算を受け・・・朝日は社説で「経営者は目先の収益を取り繕うために賃金や投資の抑制でお茶を濁してきた過去のパターンを繰り返すな」「企業に求められているのは、新しい製品やサービスの創造に向けて積極的に投資し、新たな顧客を開拓し、商品力成長力を構築することだ」と大上段に振りかざす。
如何にもその通りだ。収益を回復させた企業は、この期に乗じて様々な問題を処理し、一気呵成に攻勢に打って出るべきでありそうするであろう。日本企業の底力見せつけてくれると思う。
ただ、毎日が1ドル・・100円台に値下がりした円安に「そうも喜んでいられぬ」と・・これからの日本にとって弱い円は本当に得なのだろうかと円安懸念の疑問を呈している。・・朝日の大手企業性悪説に通ずる・・・為にする社説だ・・・
円高の折には、これ以上の円高は国内から産業が流出してしまう。日銀は、金融緩和で円安に舵を切れと主張し。円安が加速すると「円安になれば輸出量が増え、国内で工場新設が相次ぎ、雇用や賃金増に直結する時代ではない」と真逆の批判をする。企業は収益が上がれば設備投資を増やし、雇用を確保し、賃金をUPすることができる。
好況原因を円安と言いながら、円安は問題だという。この様なメディアの身勝手な論理が、結局は日本経済の健全な発展を阻害し・・方向性を見失なわせてきたのではないかと、改めて思う。
毎日は他にも、円安は化石燃料、食料などの輸入額の増加に繋がり、貿易収支を悪化させる。といいながら、その例は2012年度の貿易赤字だと批判している。12年は円高で苦しんでいたんです。批判のための批判をして、自己矛盾に陥ってしまうような・・・これが・・・残念ながら・・・天下の毎日の社説です。
でも、市場の活況に浮かれるな。本来取り組まなければならない構造改革を再び先送りするなと主張する点は評価しておきたい。随分長くなったが。日本は加工貿易で成り立つ国。輸出関連産業に活力が戻れば国内企業にも必ず恩恵はある。国民にも還元される。
我が社は純粋な国内企業。それも地域企業。地域の活性、地域の元気のために、この円安景気に乗じて為すべきことをなさねばと思っている。勿論、14年度の見通しを立てながら。Goto

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