損得で判断しない

デフレ対策には・・・やっぱり賃上げじゃないでしょうか。
口は関なり、舌は兵なり、言を発し当たらざれば、反って自ら傷(そこな)うと申します。言葉は言霊といって一度口から発すれば、魂となって人の心に沁みるモノです。口数多く、軽口を叩く私など、よくよく注意を払い、言葉は選んで発しないと行けないと思っています。
しかしまた、言動を恐れる余り萎縮して「沈黙は金なり」と何も語らなくなるのも問題です。
人は語らなくなりますと、それがとても便利なことだと気付き・・・(相手が自分のことを勝手に忖度してくれるから)・・・考えることを停止してしまうからです。
このこと「語るべきか?語らずべきか」と迷った時・・・貴方はどうしますか。
私の判断基準は至って簡単で「損か得かで判断しない」ことです。最近は余りにも敏感になり過ぎて・・・何事も損得勘定で考えすぎです。世の中、人間万事塞翁が馬です。何が損で何が得かなどわかりはしないのです。
言葉の話と少しズレますが。アベノミクスどう思いますかと聞かれれば「汗もかかずに皆が儲かるっておかしい。金融を緩和して出回るお金の量が2倍になったら皆が豊かになるなら、誰もが真面目に働かなくなる、だから、やっぱりおかしい」そんな考え方に納得せざるを得ません。
ではデフレ不況の対策はどうすべきかと問われれば・・・答えひとつでしょう。「労働分配率をあげる」べきだと。そうです。賃上げです。我が社程度が、この2年間続けて(昨年5%・今年6%)ベアを上げたぐらいでは、なんの影響もありませんが。
物価が上がって賃金が変わらなければモノが買えなくなります。と考えて地域経済を少しでも元気にしたいと「地域みっちゃく生活情報誌」®を47誌・約300万部発行してるのですから、まずは櫂より始めろで、真面目に頑張っている社員に報いたいと実施しました。
そのことを・・・決算発表のおり、話そうか、話すまいか・・迷ったのですが。
損得ではないと判断して、私なりに言を発しました。その本心が理解されたかどうかはわかりませんが、中日新聞の経済面で紹介され、多くの方に「お前だけが・・」と批判も頂きますが・・
私としては、いつの日にか、デフレ対策には賃上げが最も効果的である胸を張って語り、その言葉が言霊となって十二分に影響力を持つ・・・そんな企業になりたいと・・決意を新たにしています。Goto

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