虫の音を肴に・・・

酒なくて、なんの己が命かな。たかが酒、されど酒、酒ぐらい呑めるようになりたいモノです。
私は最近、酒の飲み過ぎです。ですと申しますのは、これまでの人生で大酒飲みと言われた豪快な先人達は残念ならが、酒に身体が負けて、この世を去っています。ですから、私の最近の酒の量は、それら先人達の域に達し始めたのではと感じています。
何も死に急いでいるわけでもありませんし、好きな酒を抑制してまで、長生きしたいと思っているわけでもありません。むしろ「酒なくてなん己が命かな」なんて粋がっています。なぜ、酒の話するかと申しますと、最近の若者は本当に酒を呑まなくなりました。
理由は様々あると思うのですが。大方は酒メーカーからすれば致命的ですが「酒」が美味くないのでしょう。美味くないものを無理に進めるのは間違いです。この夏、ビールメーカーの出荷量が大幅に増えたそうですが。残念ながら、お酒を呑む人が増えたのではありません。
そもそも。私のような酒好きが、夏の暑さに耐えきれなくて、ビールの量を増やしただけです。酒を飲むか飲まないかは、その人が育った環境に左右されます。家族に酒呑みがいる。そんな家庭の子供は酒を避けません。勿論、反面教師の場合もありますが。
我が親父殿は、酒は百薬の長、適度に飲めばこんなに気分を高揚させる物はないと、「酒をこよなく愛した人」でした。その親父殿を尊敬していましたので、私も酒を呑むのは必然と思い酒をたしなんでいる次第です。酒を呑むことが良いのか悪いのかは、私にはわかりませんが。大正生まれの親ですから、その時代の酒の呑み方や心意気を受け継いだ酒だと思っています。
なかなか、味わい深い呑み方ですよ。
これだけ若い人が酒を飲まなくなりますと、その子供が酒に触れる機会も減ります。そうなれば酒も売れなくなり、本気で酒作りをしようとする人もいなくなるのではと、危惧します。でもイスラム圏では酒はご法度。酒などなくても人生は謳歌できるモノですが。
と、考えますと、親父殿の背中を見て育った私の人生は一体なんなんだろう。たかが酒、されど酒と、酒に思いを巡らすのですが。私はお陰様で、アルコール性の肝障害もありませんので、今日も、今日とて虫の音を肴に飲もうと思っています。勿論、飲み過ぎに注意しながら。Goto

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