夢・未来

主催団体と毎日新聞の担当部署に心よりの敬意を表します。
こんな素晴らしいプログラムが11回目を数えていたとは知りませんでした。日本・韓国・中国の小学生100人による「日中韓子ども童話交流会」です。主催は超党派の国会議員でつくる「子どもの未来を考える議員連盟と独立行政法人国立青少年教育振興機構」で構成する実行委員会。
そして、毎日新聞社が主管で、運営を担っています。(写真参照)
子どもの読書活動・体験活動の推進と3ヶ国交流を目的に2002年からスタート。8回目までは日本で開催されていたが9回目から3ヶ国巡回開催となった。今回は東京と愛知県を舞台に「夢」をテーマに。代表作「ごんぎつね」の童話作家新美南吉のふるさとである半田市の記念館を訪ねるなど・・・・
寝食をともにしながら言葉や文化、習慣の違いを乗り越え、一週間に渡って友情を育む素晴らしいプログラム。子どもには理解できない大人達のエゴ。歴史認識とか。領土問題とか。海洋資源とか。慰安婦だとか。一衣帯水の兄弟国であるにも拘らずきな臭さが漂う日中韓の微妙な関係。
そんなモヤモヤを吹っ飛ばすような。子供たちの交流会。それもプログラムの最大の目玉は「世界に一つしかない」絵本を100人が10班に別れ・・「夢」を題材にストーリーの創作から絵描き、製本までを班ごとで行い、絵は各々が一枚づつ担当して完成させる。
中国の4年生は「いい本ができた。僕たちは、みんなの国の言葉、それらが交じった言葉、英語、ジェスチャーという六つの言葉で話したんだよ」と。韓国の6年生は「もうちょっと上手に描きたかったなぁ。でもみんなで作った。出来上がりを見て満足です」と・・・・
最終日の解散式では来年の開催国である中国の代表児童に交流旗が渡され、子どもたちは涙を流しながら別れを押しんだと記事は伝える。
三カ国の子ども100人を一週間引率するのは大変です。十年以上に渡り開催を継続してきた主催団体と主管する毎日新聞担当部署に心から敬意を表すとともに、この企画が更に発展することを願います。解説には04年の参加者によるOB会も行われ3カ国及び東アジアの未来をテーマに意見交換もなされたそうです。04年の小学生は20歳を迎えようとする青年になっています。
この企画で育んだ彼らの友情が相互理解の源泉となって、三ヶ国の新たな交流につながっていくと信じます。このような企画が日本のいたるところで開催されることを心から願います。Goto
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9/19毎日新聞

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