ダビデの星

マンテェスターユナイテッドの公式パートナーは続けるんでしょうか?
広告を業とする私が、こんなことを言うと「お前はバカか?」と同業者に叱られるかも知れませんが。わたしは「バカ正直」が信念、この歳になって、ビジネスに損得だからなどという、セコイ理由で、言葉を濁すことはできませんので差し障りがある方にはお許し願いたい。
食品メーカーのカゴメ、トマトブーム去って・・・減収減益。そんな囲み記事が読売新聞朝刊に掲載されました。弁解無用。一昨年、米国の食品研究所がトマトを食べるとがんに罹からない成分が含まれると発表、それをテレビのワイドショーが面白半分に報道・・・スーパーやコンビニからトマトジュースが消え・・・カゴメは特需でウハウハ。
学術的には疑問符が付いていたのですが。おかげで業績絶好調に・・・もっとウハウハをと、次なる柳の下を求め・・夏バテ防止にブロッコリーの芽に含まれる「スルフォラファングルコシレート」が肝臓の解毒酵素を活性化させると大々的に宣伝・・・抗ガン作用のトマト成分に味を占めたのですが・・・・どうなっちゃったんですかねぇ。
更に、儲かり過ぎを・・・何に使おうかと考えたんでしょうねぇ。今年の3/15付ブログに書きましたが、サッカー香川選手のいるヨーロッパNo1チーム・・マンテェスターユナイテッドと公式パートナーとして契約・・・誰にそそのかされたのか?わかりませんが、
なんで、ビジネス市場である日本に影響のないヨーロッパサッカーにこんな莫大な宣伝費を使うのか、まったく理解できませんでしたが。ヨーロッパ市場に、あるいは世界市場に打ってでようとしたのではと想像するのですが、トマトの分野ではヨーロッパの歴史と比べると・・勘違いも甚だしい・・
私はカゴメを批判しているのではありません。減収減益といっても売上は1000億円超、利益も40億円です。押しも押されぬ日本を代表する食品メーカーです。物申すことなどおこがましい話です。しかし、果たして、儲かりすぎたからといって・・安易に意味もない広告宣伝費を増やすことが、経営判断として是か非か、もう少し慎重であっても良かったのではないでしょうか。
経営は生きモノです。常に右肩上がりを続けるのは難しいことです。この無駄がトラウマとなって、プロスポーツのオフィシャルスポンサーから手を引くことになれば、経営能力が疑われることになります。引いては、ブランドを傷つけイメージを毀損するのではないかと心配します。
広告を業とするからこそ、あえてカゴメさん、ダビデの星を穢さぬような経営をお願いしますと申し上げたい。Goto

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