ロジック

毎日新聞は日本の景気回復を望まない新聞です・・・不思議ですねぇ
私も暇なのかも知れない。毎日新聞は経済欄(11/21・付)でOECD(経済協力開発機構)が最新版の世界経済見通しを発表したとその内容を囲み記事で掲載した。日本の成長率は「15年1%に減速する」との見出しで消費増税や新興国減速の影響で日本経済に暗雲が立ち込めているとの主旨で書いている。
11/22・各紙は経済面で・・日銀の黒田総裁の記者会見の模様を「金融緩和を継続し、2年で2%の成長率確保に自信を深める」と報じた。毎日の記事が正しいのか、それとも日銀の主張が正当なのか・・どっちがどうなのか。なんてことを考えても仕方がないので、OECDの東京センターのHPを覗きエコノミックアウトルックNo,94・日本に関する概要を読んでみた。
私は本当に暇だねぇ。わざわざ、そんなモノ読むのですから。でも、そうでもないんです。ちゃんと読んで見ますと、毎日新聞の記事が如何に恣意的かがよくわかります。なにが恣意的かと申しますと、記事には「日銀が目標とする2%には届かないとの見通しを示した」となっていますが、レポートにはそんなことはどこにも書いてありません。
日本に対する分析は、来年4月の8%、再来年10月の10%の消費増税は日本経済の持続可能性実現のためには重要である。1・大胆な構造改革を実現のすれば成長は持続可能である。物価上昇率では13年度1,8%、14年度は2,3%・・・2年で2%は可能。三年目に構造改革ができなければ1%になる可能性があると、書いてあります。
しかし、囲み記事ではGDP成長率13年度1,8%、14年1,5%、15年1,0%だけを取り上げ、物価成長率のデータをGDPのデータにすり替え。更に輸出や消費の増加から13年成長率は0,2ポイント、14年は0,1ポイント上方修正したが、米国は14年2,9%、15年に3,4%、ユーロ圏は1,0%、1,6%、中国は8,2%、7,5%見込みと海外の成長と比較し・・・日本の鈍化を憂いて見せ・・・
そして、アベノミクスの第三の矢である成長戦略が不発に終れば一人負けが明らかだと記事は決めつけています。数字を使い分ける・・ロジックですね。でも、日銀の見通しが届かないなんて、私が読んだ範疇ではどこにも書いてありません。思わず・・レポートが違うのではと思ってしまいました。
私は思うんです。14年度2,3%と書かれているのに、記事では1,5%と改竄する。おかしいじゃないかとの指摘を受けないよう「成長予想」とは書いていない「実質国内総生産」の成長率だと、詭弁を弄して慎重な言い回しにしている。これって、情報操作じゃないですか。
何のために、情報操作をしなければならないのか?私には毎日新聞経済担当の意図がさっぱりわからないのですが、忖度しますと、自民党政権、取り分け安部政権下で景気回復すべきではない。海外のしかるべき機関もそう言ってるじゃないかと言いたいのでしょうか?なぜ、こんなロジックを駆使するのか?自国の景気回復を望まない新聞・・私には理解できません。Goto

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