粋な男は焼けぼっくいに火を付けないこと・・・
女性の年齢からブログを書くなんて、まったく無粋な男だと自分でも思うのですが。76歳・塩野七生さんって、本当に凄いと思います。何がですって。年齢通りの判断力があるからです。12/1付・日経朝刊に掲載された「日曜に考える」でのインタビュー記事を読んでそう思います。
内容に付いては追って説明しますが。まず、76歳という年齢です。私の周りにも76歳を越え、尚、社会の一線で活躍されている人が結構お見えですが。残念ながら、塩野さんのような、社会についても、人についても自分のモノサシを持って物事を両断される人は少ないようです。
私的には・・・塩野さんが特別だとは思いたくありません。田舎であろうと都会であろうと、どんな職業も規模も関係なく76歳まで一線で頑張ってる人は、それなりの見識があってしかるべきだと思います。しかし、それを感じないのは、日本社会は素晴らしい社会で、76歳なっても自分のモノサシも持たずに一線で活躍出来る良い国だかなのでしょうか。
新刊・皇帝フリードリッヒ二世の生涯・上梓後の切れ味最高の76歳・塩野節を紹介して見ます。
日本は右傾化している・・・そんな正確でない情報が海外では流れているがとの質問に。ジャーナリストは基本的に左派です。海外メディアは本当の日本を知って報道するのではない。中国とか韓国の新聞を読んで日本を見る。日本のメディアは全く発信力がない。有名な国際メディアだから正しい報道をするとは限らない・・外国に住んでみてしみじみ感じる。メディア関係者には耳が痛い。
近隣国との付き合い方は?・・・近隣国と仲良くあるべきというのは日本人だけ。近隣とは常に問題があり、摩擦が起きないのがおかしい。絶対の友好などはないと思え。近隣ゆえの突破口は経済関係が密であること。・・・そうだよねぇ。正鵠を射るとはこのこと。
リーダー論では。「私はリーダーを見る時、自分に良しとする型にはめない。絶対オーダーメイドだと思う」現存するリーダーの代表格はアイルランド問題を解決したブレア元英国首相だろう。パレスチナ問題も託されたが丸腰では交渉は無理。フリードリッヒは交渉の天才だといわれたが・・軍事力を背景に交渉するから成功した。ブレアには経済的、軍事的、政治的権力が与えられなかった。
安倍さんは敵を見方に付けるブレアのような説得力はないが、現在、先進国議会で民主的絶対多数持っているのは安倍さんだけ。オバマもメルケンもイタリアをみても他の国に1人もいない。民主的に権力を持っている安倍さんが、ここでおじけ付いて何もしなかったら、政治家でないだけじゃなく、男じゃない。と辛辣・・・さすが歴史研究と歴史小説家リーダー論の見識が違う。
76歳に拘るのは失礼だが。なるほど76歳の女性だと思えるのは・・・小泉元首相の脱原発発言について「粋な男は焼けぼっくいに火を付けないこと。やめると言ったらやめる」「原発は化学者に徹底的に議論させる。福島で絶対的安全はないと学んだハズ。それなのに原発再開にまた絶対的安全求める論理は矛盾している」「科学者に決める権利はない。意見を聞いてお勉強して、最後は投票で委託された政治家が決めるべき」とばっさり。
早速「皇帝フリードリッヒ二世生涯」を買いに行きます。Goto
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