親の説教と冷酒は後で効く・・・・
昭和42年春。新幹線自由席の切符を握り締め、ニキビ面の私が上京するにあたり「行ってきます」と。ちゃぶ台に座り、新聞を広げ、遅い朝食をとっていた親父殿。新聞から目を離し「うん。第二外国語は中国語がいいぞ。ゴルフクラブを送るから」と、再び目線を新聞に落とした。
それから半世紀近い・・・時代が変わったんですかねぇ。それともまったく変わらないんですかねぇ。「進学して一人暮らしの娘とつながっていたかった」と父は言い。娘は「新聞が届くたびに、お父さんのことを思い出す」と広告は語る(写真参照)
なるほど。巣立つ娘に・・・社会の荒波を新聞で受け止めよと、新聞購読をプレゼントするか。
祖父母が都会に住む孫のために購読料を代替する広告は読売新聞だった気がするが。朝日新聞も進学する子供に購読プレゼントとは、色々考えるものです。
ネット社会です。最近の若者はスマホやタブレットで新聞を読む傾向にあります。朝日もデジタル新聞の購読に力を入れている。デジタル新聞の購読料を親が肩代りする方が時代にマッチしていると思うのですが。そのシステムは構築されていないのですかねぇ。
一人暮らしの学生に日々新聞が配達されてくると、ゴミになるとか、邪魔だとか・・・嫌われるのではと心配するのですが。新聞で家族の絆が強くなるなら幸いです。広告の親子だと、父親の年齢は40代中頃ってとこでしょうか。娘に新聞を読めと言う前に親父が新聞を読んでる姿を子供に見せていたかどうかが、問われるのではと思います。
ところで。上京の折の親父殿の餞別。第二外国語はパリジェンヌに憧れフランス語を選択。途中で投げ出しましたが。届いたゴルフクラブは・・・学生運動にのめり込み・・・角棒に。親の説教と冷酒は後に効くと申しますが・・・あの時やっておけばと「後悔先に立たず」です・・
幸い。あの日の親父殿の姿が目に焼き付き・・・新聞だけは読む癖が身に付いたようです。
Goto
2/12朝日新聞
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