マルクス主義

反面教師の意味からも天声人語は勉強になります。
おいおい・・・天声人語も、これはあまりにも古典的労働主観じゃないですか。我が社の全社員は毎朝、天声人語を書写し、社会の動向や、浮世の機微を学んでいます。気の置けない友人達からは、朝日の天声人語よりも、読売の編集手帳の方が人間味もあり社会での適応能力が付くのではと言われるのですが・・・
私は、若い社員が多い現状から、人間臭くなるよりも、若いうちは多少、世の中を偏見や批判的に見る方が良いと思っていますので、天声人語書写を推奨しています。
ですが、6/6の天声人語は、おいおい・・・余りにも偏見が酷すぎないかと・・・
論旨は 、古典的な労働主義(これが朝日の天声人語を書く世代の基本的な思想なんでしょうが)・・・経営者は悪。労働者は善。働かなくても労働者であれば、応分以上の賃金が支払われなければならない。経営とは労働搾取であるとの考え方です。
天声人語はこう続く・・政府は財界の要請を受け入れ、長時間働いても賃金が変わらない制度を導入する。成長戦略の柱で、経済成長のためなら働く者を踏み台にしても構わない、そんな考えが透けて見える。成果主義は職場支配であり、労働者搾取の典型と・・(まるでシーラカンス)
二つの視点で、この天声人語を「おいおい」と申し上げておきたいと思います。
働かざるモノ食うべからず。働くことを否定する風潮がこれ以上蔓延すれば、福祉の切り捨てに始まり、超高齢社会を維持するのが困難になります。
日本社会の繁栄は、勤勉な国民の労働による経済成長によってもたらされました。経済成長を否定して国民が豊かになる手段など無い。その現実に目を塞いで、古典的な労働搾取論で、全てを歪曲するのは余りにも無節操な論調だと言わねばならない。
この時代に大新聞が全時代的な「古典的マルクス主義」を主張できるなんて、なんと平和ボケなんでしょうか。それも含めて、天声人語の書写は勉強になります。Got

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