低炭素社会の実現!

日本中で、こんなにいい知恵が生まれてるんだ・・・・
重たい話なので、にわか評論は避けたいと思うのですが。私の中では矛盾が拡大しています。どなたか教えて戴きたいと思います。なんのことかと、申しますと「地球温暖化」を防ぐために「低炭素社会」の実現を目指そうという環境省の取組みです。
写真をご覧下さい。環境省が日経新聞に掲載した広告です。
「Fun to share」みんなでシェアして、低炭素社会社会の実現を。と銘打って、この取組みに賛同する44の企業・団体・自治体の活動を一堂に集めて紹介するイベントの案内です。
多士済々と申しますか。実にバラエティーに富んだ団体が並んでいます。「いい試合をすることで、多くのみなさんを球場へ呼び、クールシエアを拡大して行きます」・・・NPB(日本野球機構)なんて団体も。ナイターをやめれば、電力の消費が減ると思うのですが・・・
暑い夏は「サマ会」で暑気払いをしましょうという「気合」が低炭素社会かどうか?疑問も。高校生に環境問題を考えてと、地域の清掃活動をする愛知県の私立高校の「ボランティア」も。ゴミ拾いと低炭素社会?「もったいない」都市宣言の自治体は家庭用電気使用量前年同月比3%減を目論む自治体・・・
更にはハウスメーカーの住宅の省エネ。100%電気自動車など、一つひとつの取組は素晴らしいと思います。しかし、よく考えてみますと。人為的に排出される二酸化炭素の量は年間「280億トン」で自然が吸収してくれる量は「248億トン」、毎年32億トンが大気中に蓄積される・・・・
それが地球温暖化を進行させている要因だとするのが定説。280億トンの排出量の内、最大が化石燃料の利用による64億トンです。それを半減すれば・・ことさら低炭素社会実現と言わなくても良いってことになります。だとすれば、二酸化炭素を排出しないでエネルギーを作り出すのは原発ってことになりませんか?
いや、誤解なきように。私も原発推進には慎重派です。でも理屈でいえば、電気自動車もその電気は化石燃料からのエネルギーだとすれば・・・と考えれば、矛盾です。それでも、32億トン減らさなければならないのなら、低炭素社会実現は仕方がないのですが。
この広告をよくよく眺めて感じますのは。低炭素社会を目指すとは、イノベーションのための「知恵の創出」であり、産業革命ではないかと思います。ですから広告のタイトルが「日本中で、こんなにいい知恵が生まれてるんだ」となっているのでしょう。環境省も分かっているんですね。低炭素社会の本質が・・・・Goto
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7/3日本経済新聞

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