プロ経営者

外資系トップに必要なのは、人間力ではないでしょうか。
これもブームなのか。それとも、時代の流れなのか?考えさせられるところですが。こんな面白い話があります。ひょっとしたら、大いに参考になるのでは・・・。京都の老舗は、女の子が産まれると大喜びするそうです。なぜなら、後継者を選ぶことができるから・・・・。
何百年も続く老舗の最大のテーマは、事業の継続です。継続できるかどうかは、後継者に恵まれるかどうかに掛かっています。老舗は基本的には世襲です。男児が産まれると余程の事情がない限り、必然的にその子が、後継者になります。詰まり、後継者を選択することができません。
しかし、女の子は、婿さんを選ぶことができます。旦那さんの眼鏡に叶う人物を婿に迎え後継者にすることができます。ですから、女の子が産まれると喜ぶのだそうです。江戸時代の大店の話かと思いきや、現代でも受け継がれている京都の話です。さすが京都と申すべきか。
もう時代は変わったそんな古臭いことを・・・・と思うかは自由ですが。何と無く本質を突いている気がします。最近、名だたる企業が・・・後継者難だとは到底思えないのですが。相次いで「プロの経営者」をトップに迎え入れています。
ベネッセの社長に就任した原田氏は、新基軸打ち出したと同時に、早速、個人情報の漏洩で洗礼を受けていますが。果たして乗り切れるかどうか。外食産業のマックと教育産業の雄ベネッセ、食品とサービス業・・・まったく異質の産業ですが、経営の本質は同じかどうか?
学生の人気では長期に渡りベストテン入り、人材の宝庫ではと思っていたサントリーもローソン会長で政府の有識者会議のメンバーだった新浪さんが社長になると。関西の会社ですから、差し詰め婿取りでしょうか。商社、流通から、メーカーです。創業家との確執が起こらねば・・
注視したい。長期低迷に歯止めが掛からない、化粧品業界のガリバー資生堂も日本コカコーラ出身の魚谷さんを社長に迎えました。事業計画の発表を日経ビジネスで読みました。これからだと思いますが。外資系企業の特徴なんでしょうか。私にはピンとこなかったです。
プロの経営者といえば、そりゃ。何と言っても京セラの稲盛名誉会長です。あの倒産したJALを債務を国庫に返金し、株式を再上場させたのですから。私も作り笑顔で心のないJALは敬遠していましたが、今は全く違いますね。稲盛さんはJALを再興させたのではなく、従業員を根こそぎ変えたのですね。会長として乗り込んでわずか3年です。本物のプロ経営者ですね。
外資系のトップを招く根底に、グローバル戦略があるのでしょう。私の率直な感想をいえば、企業経営は、次なる戦略のためにトップを選ぶほど単純ではないと思います。稲盛さんの人間力を学べばこそ言えるのですが。問題は人間力だと思います。消費者のために。従業員のために。何よりも天下国家のために。期待を裏切らないよう頑張って欲しいものです。Goto

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