出てこい、彗星。

新聞の衰退をどのようにお考えでしょうか?
「広告は生命体のように変化する。若者の感性は時代を読む鋭いアンテナを持っている。そこを生かして、ズレを直した広告を創ってほしい」浅葉克己。「今こそ大切なのは、同調することのない多様性です。デザインもコピーも、勇気を持って主張して下さい」一倉宏。
「自分の意見を持って下さい。新しい意見は新しい表現です。新しい表現が世の中を変えていくのです」大貫卓也。「新聞広告という形はない。あなたにしかできない、見たことがない新聞広告が見たい」葛西薫。「表現は時代の言葉です。自分を信じて大胆に跳躍して下さい」操上和美。
「新しい視点、大胆なアイデア、緻密な仕上げ、新鮮なインパクトのある作品を期待します」佐藤可士和。「新聞広告の枠を超えて、新しい広告の話法を発明するぐらいの意気込みで臨んで欲しい」永井一史。「ここ数年広告表現のレベルが落ちています。。アベレージも低く、ピークも低い。だからチャンスだ」仲畑貴志。
「審査員をびっくりさせて下さい。そう簡単にはびっくりしないですよ」服部一成。「ものすごく多数の作品の中にあっても、圧倒的に「これだ」と思わせる説得力。そこを考えて下さい」原研哉。
「心から感じ、伝えたいことを真剣に取り組んでください。そして、私達、また、世の中の目を覚まさせて下さいね」森本千絵。「結果がでるまでドキドキして眠れなくなるような、挑戦のある、力のこもった作品を待っています」佐野研二郎。
・・・・さてさて・・・今回で82回数える「毎日広告デザイン賞」・・その審査員のメッセージです。どなたもこのデザイン賞で賞を取り、一躍スターダムにのし上がって、広告の力で、世の中を・・こんな素晴らしい社会にお変えになった皆様方です。素晴らしい激励にお言葉です。
ご高説を拝聴。私的には「奇を衒わない」ことこそ広告だと思っていますが。クリエティブ部の諸君に彗星となれ!と応募を促してみたいと思います。賞審査員各位に申し上げます。これからの「新聞広告」を考え、可能性を拓いてゆくことに本賞の意義があると思いますが。新聞そのものが衰退する現状をどうお考えでしょうか?
新聞広告そのものに可能性がなくなってしまえば。広告を認知させるキャンパスがなくなるわけです。出でた彗星は、誰の目にも触れず・・・自己満足で・・・消え去ってしまうのではと不安です。大手の広告代理店が必ず入賞するという不思議と合わせて・・賢明なる諸審査員各位のご意見を伺いたいものです。Goto
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10/25毎日新聞

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