新聞の一面に、優しさと和みを見つけました。
冬山は眠ると申しますが。ふるさとの街、岐阜市の中心にデンと構える金華山。賑わいを見せた樹木の青葉も装いを整え色を染めましたが、それも、木枯らしに一枚、二枚と散り、静かな眠りにつこうとしています。
早朝のウォーキングも、吐く息も白くなり一枚余分に羽織り、防寒の構えに変わりました。出掛けには一息入れて気合を込めなければ玄関のドアを開けにくくなりましたが。そこは、続けること5年目、足が自然に前に出ます。習慣の力って恐ろしいものです。
習慣といえば、日々、6紙の新聞に目を通さなければ、何か大きな忘れ物をしたようで、落ち着かないのも不思議。それも、題字を確認し、一面の見出しに頷き、刺激を感じないと新聞を読むぞと気合が入らないのも新聞の特性の成せる技か、読み馴らされた習慣なのか不思議です。
11/7の毎日新聞朝刊・一面を追ってみます。米中間選挙で民主党が大敗、記者会見するオバマ大統領の力のない顔。投票率が36,6%、影響力が落ちたと雖も、政治・経済・安全保障など世界の頂点に君臨する米国。その行く末を決める選挙の投票率が、有権者の三分の一と知ると、なぜか、この世が馬鹿馬鹿しい気がします。
超高齢化する日本。その大きな社会問題は、認知症。我が家も90歳を迎えた老母の認知症には、暗い思いにさせられます。政府が、新たに「認知症政策プラン」を省庁の枠組みを超え策定、政府全体で取組む「国家戦略」に位置づけると発表。
期待するところですが。喫緊の課題であるにも拘らず・・・・やっぱり、省益弊害が付き纏うのが、この国を前に進めることができない本質かと思うと切ないです。農業が成長戦略に位置づけられて久しいが、やはり、農業団体の自主性に委ねられないのももどかしい。
などなど・・・殺伐とした一面を読みながら。ふと、ホッとした二文字に気が付きました・・一面の一番上。発行の号数が入っているラインの上です。日付2014年(平成26年)11月7日(金)・・・の次です・・・立冬・・・文字が、恥ずかしげに、でも、凛として佇んでいるではないですか。二十四節気・・がそんなところに掲載されたのは初めてじゃないでしょうか。
いや、私が気づかなかったのかも知れませんが。立冬の文字なのに、「読者のみなさん、健康に留意して下さいね」そんな、新聞の優しさと和みが伝わります。Goto
11/7毎日新聞
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