万歳三唱

言論をリードする新聞界の盟主として健全な発展を祈念申し上げます。
新聞命・・・の私としては、「世界一の発行部数を誇る」読売新聞が創刊140周年を迎えられたこと大慶に存じます。その記念式典が報じられました。主催者の挨拶「読売新聞は、日本の新聞文化の中で常に先頭を走り、健全な社論を中心とする世界に誇れる新聞になれた。
これからも英知を結集した新聞を守っていきたい」とグループの名物代表は胸を張ります。・・・「健全な社論」には「自虐的で不健全」な他紙との対比が込められているのではと思うのは、穿ち過ぎでしょうか。
販売店代表の決意表明では・・7日に創刊された読売中高生新聞に触れ「将来の読者を育てると言う目的に販売店として大きな勇気を感じている」と子供新聞に注力する読売新聞の姿勢を評価しながらも、昨今の部数減少に対する危機感を滲ませた。
本社幹部と読者に最も近い販売店との微妙なズレに、新聞の危機を読み取るのは私一人でしょうか?式典の最後は、本社の社長が「読売新聞が日本の中核としてあり続けることを決意し、今後も前進したい」と力強く宣言し、万歳三唱で〆たと・・報じています。
この記事を読んで、ちょっと気になるのが、式典最後の万歳三唱です。そもそも万歳は「天皇の永久健康、長寿を臣下が祈る」ために唱和するものです。勿論、そんな深い意味など関係なく、社業の繁栄発展を祈り、その場を一体感で盛り上げ、勢いづけ、景気づけにやられたのでしょう
節目の記念行事を万歳三唱で〆るのにケチを付ける積りはありませんが。しかし、名物代表を前に、「マンセー、マンセー」と声を張り上げる図には、どうも違和感が残ります。読売新聞には150年、200年とこの国の言論界の盟主として健全に発展して頂きたと願います。Goto
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11/15読売新聞

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