御名御璽

振り向かないで、経済成長の施策を競い合う総選挙にして欲しいものです。
衆議院解散の模様をテレビで見ました。官房長官が、詔書を衆院議長に手渡すため議場の袖で待つシーンはなかなか臨場感溢れ迫力がありました。議長が読み上げる詔書「衆院を解散する」で、万歳が起こり、議長が、続きを読むのを止め、一息入れ・・・「御名御璽」と・・
天皇陛下から、発せられた旨を宣し・・・・「万歳はここでするんだよ」と苦笑いして一言付け加えたのを聞いて・・・与党国会議員の多くは民主党政権の失政の風に吹かれて当選した一年生。解散の言葉に高揚し、詔書を最後まで聞く余裕がないのがよく分かりました。
何事も経験ですが。こんな焦ってる人達にこの国を任せて、この国は大丈夫かと、「県民が政治を追い越していたのにやっと追い付けた」と語った先日当選した沖縄県知事の言葉を思い出しながら・・・・テレビ桟敷から心配になりました。
この総選挙。「残念ながら景気回復が遅れ、成長軌道に乗っていない」日本経済を「アベノミクス」を更に推進することによって、デフレを脱却し、経済成長へと向う路線を認知するのかしないのかを争う、安倍政権の信任選挙です。投票に行かない人は信任したことになります。
野党には安倍政権が推進する成長戦略、取分け「地方創生」以上の地方が元気になる経済再生の道筋(政策)を示して欲しいと思っています。第二四半期(7から9月)がマイナス成長だったから、アベノミクスは失敗だとする、ためにする議論はやめて欲しいと思います。
野党は、消費増税を1年半先延ばし、財務省主導の増税に待ったを掛けて解散したこと。経済指標では鉱工業生産や小売販売に底入れのデータが示されていること。GDPを押し下げた在庫減少は今後の生産・出荷増に寄与すること。貿易収支の赤字幅が減少、円安効果が現れ始めたこと。
求人倍率が上がり雇用が改善したこと。物価にスライドはしないが政の圧力で、労使会議が賃上げに動いたことなど、安倍政権の経済政策を批判する理由はないだろう。潜在成長力を高かめるための構造改革。法人税率の引き下げや大胆な規制緩和、原発早期稼働による企業や家計の電気料金の引き下げなど、不十分な取組への批判なら、対案を持ってすべきではないだろうか。
解散は御名御璽です。取分け、経験の浅い議員諸氏には、後ろを振り向かないで、いや、対立をことさら強調しないで、経済再生を競い合う選挙戦を展開して欲しいと願います。Goto

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