殉愛

小中高生の書籍読書量は、この20年間、概して増加傾向にあります。
「めくる、めぐる、本の世界」この秋の読書週間の標語でした。私の机の上には、読書週間をメドにと買い溜めた本が山積みです。窓から入り込む寒風が本をめくり、活字がパラパラと巡っています。消化しなければ、本の世界に行くどころか、年が越せない状態です。
天皇誕生日前後の休み、年末年始の休暇を利用し、飲み過ぎるでしょうから休肝日も兼ね、酒より本をと消化に励まねばと思っています。読書といえば、毎日新聞と全国学校図書館協議会が合同で実施した第60回学校読書調査。小中高生の読書事情がわかっておもしろいです。
世の中の出来事を本から吸収するのではなく・・・・スマホや携帯から得る割合が、5年前に比べ激増。児童、生徒の情報収集手段が本から電子機器に移行している実態が浮かび上がったと報告しています。これだけ電子機器が普及し、3歳の幼児でも普通にスマホで絵本を見る時代です。
彼らが電子機器を本代わりに駆使するのは、当たり前のことですが、時代は移り変わり我々が紙の「本」で「本」を読む最後の世代なのだと思うと一抹の寂しさを覚えますが・・・どちらが合理的か。便利かを考えますと必然ではないでしょうか。
かく申す私も、利便性を考えますと、電子端末で「本」を読み始めています。持ち運びの手間も省け、いつも手元にありますので、ちょっとした空き時間に頁が捲れます。そんな理由で、少しづつですが、スマホで本が読めるようになっています。
ただ、まだ、読みたい本が電子化されていませんので、机の上が本の山になっていますが。いつの日にか、電子書籍に委ねることになるのでしょう。調査は小中高生の書籍の読書量が、この20年間、概して増加傾向にある。「朝の読書」運動など学校の読書指導が功を奏しているのではと分析しています。
学校側では出版社に書籍の質を高めて欲しいと要望しているそうですが、私もそう思います。いづれ詳しく書いてみたいと思いますが。最近注目度の高い出版社の社長が上梓した「編集者という病い」を読みましたが。売らんかな一辺倒で本を作っている話・・・・
芸能人やタレントの軽佻な「本」を場当たり的に発売、それもメディアの話題を集め煽ってやれば、ヒット間違いなしと自慢の列挙・・・飛び付くメディアもメディアですが。話題に踊らされる我々も書籍の質を貶めるに加担しているのかもしれません。
折角、学校関係者の努力によって、小中高生の読書量が増えているのに、情けない話です。勿論、私の机の上に山積みの「本」の中に、その出版社が話題沸騰させベストセラーになっている問題本「殉愛」は含まれていません。私は百田尚樹さんが好きだったのに残念ですGoto

コメント

  1. Goto より:

    ありがとうございます。
    社員一同心を一つに
    一歩一歩丁寧に階段を登って参ります。
    変わらぬご指導お願い申し上げます。
    Goto

  2. 天津次朗 より:

    東証2部上場おめでとうございます。
    もう今年はないのかとヤキモキしておりました。
    来年は1部昇格の吉報をお待ちしております。