20年、約束

毎日新聞・阪神大震災20年の大特集に、新聞の役割を学びました。
1/17・新聞各紙、阪神大震災20年の特集を大々的に組んで、節目の課題と正面から向き合いました。私もあの揺れた「朝」を鮮明に思い起こし、6434名の犠牲者に哀悼の意を表しつつ、復興の姿といまだ残る傷痕が掲載された特集紙面をじっくりと捲りました。
毎日新聞の「20年、約束・つなぐ未来に」の大特集には新聞人の矜持が溢れ感動しました。
一面の「支え合い忘れないで」題し、7ヶ月の結(つなぐ)君にメッセージ。・・・小学2年生で被災、母親を亡くし残された家族で避難所や仮設住宅を転々とした思い出を生後7ヶ月の「結」ちゃんに伝える・・から始まり・・・
2面には当時の村山首相(90)の談話を。3面には復興支援コンサートを1998年から毎年続ける竹下景子さんの思いを。4面には被害を免れたタンクの原液で作ったソースを発売して、被災地で復興したオリバーソースの社長の声を。5面の政治面には「私の命を投げ出すことで、失われた命を蘇らせるなら、その決意も辞さない」と行政タブーに挑んだ故貝原知事の県議会での答弁を。
7面の経済面で、苦境でも自分を信じて・・と語るのは神戸市長田区で被災、従業員全員解雇の苦い経験を糧に立ち直った若手経営者氏。9面、国際面には中国金山県水害支援受け、そのお返しをした中国人の「一方有難・八方支援」の思いを。10面オピニオンのページには震災が自分の生き方を変えたと若手大学教授の若者へのメッセージを。
12面では・・小学5年で被災した西武ライオンズの栗山選手が。支援物資でもらった一本の鉛筆が、私を子どもの支援に向かわせている原動力と、野球教室や少年野球大会を催している理由を。13面は東日本大震災被災者、仮設住宅で暮らしているが、神戸学術文化会議の方が黄色いハンカチを。今は被災者の安否確認にハンカチを掲げていると。
14面、料理のページ。料理研究家氏が「20年前、あなたのお母さんは本に埋もれて息をしていませんでした」「あなたには悔いのない備えをして生きて。保存できる野菜は切らさないで」と孫に語りかける。16・17面のスポーツ欄には中学2年で被災、団地の向かいの家、冷たくなった孫を抱いてるおじいさんのシルエットが心に。「練習をサボりたい」などと思ったが・・・4回五輪出場の原動力に。
ビィッセル神戸の元Jリーガー氏、チームの始動日は毎年1/17、全員で黙祷して練習が始まります。神戸のために何かやりたいと、チャリティーマッチを行うこと決めました。23面の地方版では被災地に派遣された岐阜県警察官氏、瓦礫の下から最初に発見した遺体。指環ケースを握ったまま。命の大切さを痛感、これからも警察官として、被災者に寄り添う姿勢を。
社会面の26・27面では、中学1年で震災に。11年3月には福島県郡山で2度目の震災に。長男が生まれ家族と三人で食事する幸せが何よりも大切ですと。小学校の教員時に震災が。ボランティアで仮設住宅を尋ね。子どもに防災の必要性を教えるように。「命」「支え合い」「自ら動く」の三つの言葉を大事に防災教育のアドバイザーを、
毎日新聞が1/17の全紙面を使っての「20年、約束」の大特集。紙面の内容と連動させての企画。私は感動しました。新聞の役割を改めて学びました。新聞の力を信じます。Goto
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1/20毎日新聞

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