農水省

食料自給力と食料自給率指標って、正しですかねぇ。
不信などと申すと、何やら不穏当なんですが。私は農林水産省にはどうも、不信が募るのです。農水省は3/17、今後10年の農業政策を示す「食料・農業・農村基本計画」をまとめ発表。「食料自給力」は国産で供給できるのは必要量が約3割下回ると・・・・
そもそも「食料自給力」ってなに?今回から設けた新たな指標だそうで。輸入せずに国内の農地をフル稼働して、どの程度の食料を供給できるか示すのが「食料自給力」だそうです。必要量の70%しかできないのが、今回の発表。これって正確に計算できるのだろうか。
日本国内の農地のフル稼働・・・フルってどこまで?農地でないところでも、その気になれば、農作物の生産はできますよねぇ。農地を休耕地としてきたのも農水省。あくまでも農地に限定するところが、インチキ臭い指標の作り方ではないでしょうか?
国民あげて・・・全ての国土で食料生産に取り組めば、生産量の30%ぐらい増やすのはわけないですよ。「食料自給力」いう指標に何の意味があるのか。
では「食料自給率」とはなんぞや。不信の原因は・・ここにあるのですが。1人1日当たりの国産供給熱量(939キロカロリー)を同総供給熱量(2424キロカロリー)で割って算出するのが「食料自給率」だそうです。分けが分からないので・・・簡潔に・・国内で消費される食料のうち、どの程度が国産で賄われているかを示す指標のことで、政府は供給カロリーを基にした自給率を政策目標にしている。食料自給率はかつては70%あり、今では40%で推移しているとか。(読売・3/13)
この指標も国産供給が曲者で・・輸入飼料で育った牛や豚、鶏肉や卵は、国内で育てても輸入飼料分は国産供給に当たらないそうです。配合飼料なんて、輸入飼料も国産飼料も混ぜるんじゃないの。一頭の豚の半分は国産供給で、半分はそうでないなんて、まるで数字遊び。
野菜は肉に比べカロリーが低いので野菜の自給率がどれだけ高くても全体の自給率に反映しない仕組みで、我々が理解する食料自給率のイメージとは違う。生産額を基にした自給率も、重さを基にした自給率データも公表しているそうですが。
こんな数字遊びで、食料自給力や食料自給率を弄んでいるとしか思えない農水省。
国民の食生活を真剣に考えているとはとても思えませんね。Goto

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