大人への入り口

軽減税率を訴える前に、新聞の価値を若者に伝える真剣な努力が・・・・
春の新聞週間です。新聞命(しんぶんいのち)の私としては、一人でも多くの若者が新聞週間に啓発され、新聞の価値を理解し、新聞に親しみ、社会生活を営む上で、新聞情報を上手く活用し、潤いある人生に役立てて欲しいと願っています。
敢えて若者と申しましたが。若者だけではありません。最近の親、たとえ新聞と馴染みなく育ったとしても、新聞を読む習慣を身に付けて欲しいと思っています。子供は親の背中を見て育ちます。読む習慣のないのは親が悪いのです。子供のためにも新聞を読んでと願います。
新聞週間に合わせ各紙一斉に「新聞、社会との接点」と題して特集が組まれました。掲載された3氏の談話を読んで、こんなことを思います。地域医療や在宅ケァに取り組む諏訪中央病院の鎌田實先生「新聞はインターネットで探せば得られる必要な情報とはちょっと違う。
弱者への温かい眼差しを含め、国内の政治や経済の問題を知り、一方で自分が暮らす地域のきめ細かな問題も読むことができる。資源のないこの国、一人ひとりが知識を持ち、考え議論することが何よりの宝物。新聞購読をやめてしまうと、その家の子供には世界に視野を広げ、環境を変えて自分の人生を自ら切り開くチャンス失います」と新聞の価値を。
そして「新聞には時の権力に阿ることなく、言うべきことを言うべき時には言う姿勢を貫いて欲しい」との苦言も呈しながら新聞読む必要性を語ります。私も全く同感です。また、内山奈月さんのコメントも素晴らしい・・・・彼女が何者かを全く知りませんでしたが。AKB48の正規メンバーなんですってねぇ。正規メンバーが何を意味するかはわかりませんが。
「高校時代、新聞を使った授業があり、社会の関心を持つようになりました」・・・私は新聞を購読してもらうためにもっとも重要な活動はNIE(新聞を授業に)だと何度も訴えてきましたが。
彼女のコメントはその象徴です。
「自宅では父が経済紙、母が一般紙を読みます。ネットで読む好きな情報だけでは大人の話題にはついていけません。仕事で大人と対等に会話するためにも、新聞で話題を探します」(新入社員こそ新聞を読むべきですね)「新聞は、大人への入り口」です。「知性を蓄積するイメージで読み続けたい」と。
素晴らしい。新聞を読む家庭に育つとこうなるんですね。ネットでは不十分と情報の価値を理解しています。それに「地学や宇宙に関する記事が好き。同じ読むでもスマートフォンより紙の新聞の方が「かっこいい」とは、同世代の若者にも聞かせたい。
新聞週間です。新聞に目を向けて欲しい。しかし、消費税の増税で新聞購読をやめてしまうのは如何なものかと、新聞協会は軽減税率を求めていますが。それを否定はしませんが、それ以上に新聞を読むことは「大人の入り口」です。新聞の価値を若者に訴え、購読を迫る努力が必要なではないでしょうか。Goto

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