日経・景気討論会・徐々に景気回復に勢いが・・・
日本を代表する社会学者の論を朝日新聞のオピニオンページ・・インタビュー「歴史の巨大な曲がり角」で読んだ。深刻な環境問題を抱えつつも経済成長を求め続ける・・・文明(先進国)が直面するこのジレンマに「ならば経済成長やめればよい」とおっしゃる。
「そうすれば、今よりもずっと幸福な社会が訪れる」。刻々と変化する経済情勢を睨みながら、右肩を僅かでも上げれば、成長すれば、地域社会の地域経済の発展に寄与できると信じて、日々努力を重ねている生真面目な田舎のおっさんとしては・・・唸ってしまう。
よく存じ上げないので、稀代な社会学者かどうかはわからないが。天下の朝日がそう書くのですからそうでしょうが。「社会の閉塞感が強まれば、人々が成長を望むのは当然。だが成長には必ず限界がくる。もうすでに来ている理論もある。限界を過ぎても無理矢理成長を続けようとする力には無理がある」
「これからは持続可能な安定へと軟着陸すべきである」・・・しゅちょうされても、果たして人間社会に限界なんてあるのだろうか。経済成長に限界があるのだろうか?化石燃料が枯渇するから、再生可能なエネルギーの開発が進んでいるのだし、環境破壊を防ぐべく、温暖化規制を国際社会は話し合っている・・・
私の持論だが、日本の経済成長を止めれば、直ちに社会保障の切り捨てに着手せねばならない。高齢社会を支えているのは税であり、その税は経済活動によって稼ぎ出されているのではないか。経済成長を止めれば直ちに、社会保障費に困ることになる。普通の日本人なら分かること。この希代の社会学者様は、そのことはどう考えているのか?
環境破壊の元凶は経済成長にある。だからやめろとは余りにも暴論ではないか。日本一国だけで、地球の環境破壊を防げるわけでもない。記事によると、精緻な論理で人間の生の可能性や理想の社会を追求するのが研究テーマだそうだが、精緻な学者には、単純な社会、市井の人々の思いはわからないのではないか。
だから、社会がジレンマに陥るなら、経済成長をやめろと平気で言えるのではないか。「景気回復に徐々に勢いが」との見出しが付いた、日経の景気討論会の記事に一喜一憂しながら、なんとか日本の経済が立ち直り成長期に向わないかと願う田舎のおっさんとしては・・・学者っていいなぁ・・・と思わず天を仰ぐ。Goto
コメント
文明の進歩、技術革新。人類は豊かさと合理性を求めあくなき追求する生き物です。成長はその根源でしょう。それを、そこまで求めなくてもあるがままで良い、止めるべきだとの主張も、理解できます。しかし、止まらなのです。人間同士が愚かな争い、戦争を続ける限りは・・…Goto
経済成長は必要です。
成長によって生み出される税で社会が回るのも必要です。
その上でなのですが、
経済成長とは、、、サービスが向上するのは良いことだと思うのですが。
これ以上、日常使用する製品が良くなりすぎると、人は退化しますよね。
携帯電話でき、人は電話番号を暗記しなくなり、、
ネットができ、辞書で調べたり新しい言葉の発見もなくなった。
今後は、車の自動運転・・・などなど
製品の成長はもういいと思うのですが、需要がある限り新しい製品は生まれる。それが経済成長へとつながる。
文明はこのままで幸福度(自己の満足や日常のサービス向上など)を上げることでの成長を願います。
一番の経済成長は、少子化対策を於いて他にはないと思うのですが。子どものいない未来に希望はもてませんね。日本の風土上移民受け入れなど上手くはいきそうにないので。
また、長々失礼いたしました。