ピンクのポスター

軽減税率導入には疑問です。
こんな面倒なことを書きたくないのですが。仕方がない。気合いを入れて書いてみます。私がウォーキングする道すがら、家々の塀に何枚もピンクのポスターが貼ってあります。そのポスター。大書されてるコピーは「いまこそ、軽減税率を実現へ」です。
5/22付・読売新聞は、与党の税制協議会は生活必需品の軽減税率導入に向けた議論を再開したと報じました。財務省は「酒類を除く飲食料品」「生鮮食品」「精米」の3案を例に、具体的にどの品目を対象にすべきかを食品表示法などに沿って試案を提出・・・
それをベースに協議されるのですが、何を軽減するのか、線引きは複雑で難しい、議論は税収の穴をどう埋めるかの方策も絡み、難航しそうな気配です。来年の4月、消費税10%は与党の公約です。景気動向如何では延期もあるかも知れませんが、そうなれば、財政再建に不誠実と国際世論の反発は必定・・・
先送りはできない情勢です。新聞協会も新聞、雑誌の軽減税率を求めています。メディアを巻き込んでの激しいやりとりが予想されます。なぜ、読売以外の朝日や毎日がこの問題を取り上げないのか?そもそも消費増税に反対だからなのでしょうか?私には不思議ですが、軽減税率は重要な問題です。
メディアも軽減税率の議論を始めて欲しいと思います。私の意見などどうでも良いのですが、議論の前提として、消費税の趣旨と税の公平性から、線引きの難しい軽減税率の導入には疑問です。例外なく課税すべきだと思います。
よく英国など海外の例が紹介されますが。やはり線引きでの矛盾を解消することはできません。むしろ、社会保障費に使い道を限定したほうが分かりやすいのではないでしょうか。そうすれば、消費税そのものに反対でも理解しやすいのではと思います。
今もそうなっていると、言うかも知れませんが。日本は世界に冠たる長寿国です。消費税は長寿社会を維持する原資にすることを明確にすれば、全ての国民が税の恩恵を受けることになるのですから、軽減税率を導入する必要もありません。
お金に色は付いていません。本当に社会保障費のみ使うのか疑問かも知れませんが、それを監視して、そうさせるのが政治です。ビビっていても仕方がないと思います。ピンクのポスターの「いまこそ、軽減税率実現へ」の意図は、「低所得者対策の目玉」との位置付けですが。
であれば、消費税を廃止すれば良いのでは・・・と思いながら、ピンクのポスターを横目に、スタスタとウォーキングを楽しんでいます。Goto

コメント

  1. 風来坊☆ より:

    ピンクのポスター。
    余談ですが、先日1歳の乳児がいる夫婦に、夜中11時過ぎに勧誘に来たみたいです。何を謳おうがいいですが、そのあたりはわきまえて欲しいものです。
    軽減税率を論じる前に、消費税を上げないでほしい!それが率直なところです。
    それだと将来の社会保障がとなりますが、もっと税の使い方を考えて工夫してほしいものです。長くなるので割愛します。
    笑い話ですが、医療費一割負担の方々(3割負担の方は除きます)が朝から病院に集い話をしています。僕も何度か見ています。そこで、
    『最近、あの○×さん来てないけど、具合悪いのかなぁ』
    『ほんまやねぇ、最近見ないけど、悪いんかねぇ』
    との会話が。病院で。
    将来世代のため何とかツケを残さないで欲しいものです。