一言(ひとこと)の願い

曼珠沙華の真っ赤な花に情念を感じます。
奈良県の御所市は曼珠沙華(彼岸花とも女郎花とも言います)の日本有数の名所だそうです。季節外れですが。古里の中心を流れる清流・長良川。その堤には、毎年春になりますと、ツクシが芽を出し、菜の花が咲き、そして、曼珠沙華が咲きます。
真っ赤な花弁に憂いを秘め、人の強欲をこれでもかと願いつつ、それでも叶わぬものかと咲き誇ります。激しさの中に情念を感じます。ですからでしょうか。この地方では、女郎花と呼ばれています。
その奈良県の御所市にある「一言主神社」・・・一言での願いであれば、なんでも叶えてくれる神様だそうです。分かりやすくていいですねぇ。神様だっていくつも願掛けられても、困ってしまいますものねぇ。「一言」簡潔に分かりやすく願い事を聞かされれば、「良し分かった」叶えて進ぜようとなるんではないでしょうか。
で、その御所市が「はがきの名文コンクール実行委員会」を結成して、20字以上200文字以内の日本語の文章で願い事をつづりポストに投函して、胸を打つ願いがつづられたはがき、あるいは磨かれた言葉が書かれたはがきの差出人を表彰する、コンクールを実施するそうです。
テーマは「一言(ひとこと)の願い」・・・選考委員は私の好きな、切れ味抜群の吉本ばななさんと、教育者斎藤孝先生、そして、世の中を導く希代の思想家と言っていいでしょう堺屋太一さんです。ネットの普及で、郵便物減少が著しい時代。面白い企画だと思います。
殺伐とした時代です。私も極太の万年筆で、「ハッピーメディア®でに日本を元気に」したい旨、「曼珠沙華」の赤のような情念を込め一言願いを一筆啓上してみようかと思います。Goto

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