北海道の余市が日本最大の「純国産ワイン」生産地に・・・・
7/28・毎日新聞(朝刊)オピニオンのページに掲載された地方からの発言・・「ワインの街で地方創生」を読んで、なるほど、本物の地方創生とはこのようなモノかと勉強しましたので。
地方創生とは、その地域に雇用を生み出すことです。だから、政府の地方創生を推進する部隊に「まち・ひと・しごと地方創生本部」と仕事が重要と位置ずけています。地域にはたらき口さえあれば、ひとは暮らすことができ、まちは存在します。
私は地方創生のキーワード、つまり「しごと」を生み出す方法は4つのキーワードだと思っています。一つは、文字どうり「地場産業」の振興です。二つ目が観光。三つ目が第一次産業。そして、地域の特産品や物(豊田市では究極のエコカーミライへの試乗がプレミアムになっていて、予約で溢れています。豊田市ならではです)をプレミアムに添付するふるさと納税の4つだと思っています。
で、記事です。驚きましたのは、「国産ワイン」とは外国産のワインや濃縮果汁を使用したものがほとんどで、国内で採れたブドウを原料に国内で醸造した「純国産ワイン」は全体の消費量のわずか6%だそうです。この秋、ワインの表示方法が新ルールになり、外国産のワインや濃縮果汁を使った場合は表ラベルにその旨、記載しなければならなくなります。
例えば「札幌ワイン」と名乗るなら、札幌の畑で採れたブドウを使用し、札幌の工場で醸造される必要がある。日本のほとんどのワインはこの条件を満たさなくなります。国産のワイン用ブドウの収穫量は年間約4000トン。その四分の一は北海道の余市産だそうです。(まるでNHK連ドラのまっさんのようですね)
地方創生のキーワード3番目の第一次産業。最近は農業の6次産業化、その土地で収穫できたモノをその土地で加工して、販売する。それが第一次産業を中心とした本来の地方創生です。考えてみますと、原材料を輸入して、加工だけをその土地で行い、地場産だと称している商品が溢れています。
それでは、本物の地方創生にはなりません。記事はワイン後進国だった米国が40年余りでカルフォルニアのナパを世界に通用する品質のワインを作り挙げたことに倣い、北海道の余市で行政を巻き込み、世界に通用する純日本産のワイン一大生産地にすると意気込んでいます。
どうでしょうか。この構想で必要とされる生産人口。最低でも1万人は・・・・。この気概があってこそ、疲弊する地方の産業構造が変化し、本物の地方創生につながると思います。Goto
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