川内原発再稼働の社説を読んで・・・「ダメなものはダメ」では何の解決しない。
「如何なる対策をとっても原発事故は起きる、原発事故が人、環境、社会に与える被害は質も範囲も他の事故と大きく異なる」「日本は火山大国、原発を動かし続ける危険性はあまりにも大きい」「核のゴミの処分を考えれば原発は持続可能なエネルギーとは言いがたい」
「原発ゼロがもたらす経済的、社会的リスクを考えれば、一定の条件を満たした上での最小限の稼働を認めざるを得ない場合もあるだろう。が、再稼働は条件を満たさず、認められない」「原発依存度を可能な限り低減させるとの政府基本計画には工程表が明確でない」
「2030年原発比率を20%にするには40年廃炉の原則を超えた老朽原発の延命、建替、新増設が必要となる。なし崩し的に原発依存社会に戻そうと政府は画策している」事故が起きたら住民被害を最小限にとどめる必須条件が満たされていない」「新規制基準では想定外の苛酷基準も考慮し、安全対策は厳しくなった・・・
原子力規制委員会も独立性を高めハードルは高くなったが、ハード面の対策強化は再稼働の必要条件であって、十分条件ではない」「避難計画が必要な自治体は30キロ圏に拡大されたが、住民の訓練が実施されてない」「住民の安全に備えがないまま再稼働を急ぐ姿勢は・事故は起きない・と高を括っていた安全神話と同根である」
「直ちに避難訓練を行い問題点を洗い直し、場合によっては原発再停止せよ」「原発民間ビジネスだが国策である。再び事故が起きた時の責任を誰が取るのか明確にせよ」「毎日新聞が8・9日に実施した世論調査では川内原発再稼働反対が57%を占めた」「原発依存社会に戻すな」
川内原発再稼働翌日の毎日新聞社説です。朝日もだいたい同様の内容です。
反対の理由全てが列挙されています。読んでいてなぜか、虚しさを覚えます。
事故から4年半、電気料金が家庭では25%、産業用で40%上昇。社説は、国民生活にじわりと影響を及ばしていることには触れないが。温室効果ガスの排出量も著しく増えている。猛暑にも影響しているのではないか。科学技術にゼロリスクはあり得ない。如何なることも事故が起こる可能性は常に孕んでいる。
そうした前提で、「安全の確保に万全を期す努力を怠らない」ための叡智を結集することはできないか。「ダメなものはダメ」では、何も解決できない」Goto
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