夏休みラジオ体操の帰り道、馬車の後ろにぶら下がり・・・叱られたね。
少子高齢化が叫ばれて久しい。政府を中心に様々な試みがなされているが、残念ながら、少子化に歯止めが掛からない。一方、高齢化の方は、もういいんじゃないかいと、思うほどに進んでいる。我が街も見かけるのは高齢者の姿ばかり、それもうつむき加減でヨボヨボと歩いている・・
先日も、ふと見掛けた高齢者。いや見るからに老人。目が合った。お互いの顔、なんとなく面影が・・・あっ・・小学校の同級生だった三輪君じゃないか。なんとまぁ・・・あれから60年、彼がどんな人生を送って今日に至っているのかは知る由もないが・・・「元気かい」と言葉を交わすこともなく・・黙礼して・・・彼は私と気づいたかどうか・・・
夏休み、毎朝眠い眼を擦りながら、声を掛け会ってラジオ体操に向かった日が蘇りました。なぜ、彼の顔見て・・そんなことが。そうなんです。ラジオ体操の帰り道、馬車の後ろに二人でぶら下がり、はしゃいでいたら積まれていた農作物が荷崩れ。親まで呼び出されこっぴどく叱られたこと、思い出したからです。
私の愛読紙、宮城県石巻地区(石巻・東松島市・女川町)で発行される石巻日日新聞。その8/25付の記事に目が止まりました。内容はラジオ体操、今では「第一」と「第二」で構成されていますが、戦後の一時期「第三」まであったそうで、関心が高まらず1年半ほどで放送が中止、その「幻の第三」がおよそ70年ぶりに復活、静かなブームになっているとの記事。
誰も抗うことができないこの国の超高齢化。阻止することはできませんが。遅滞させることはできます。一人ひとりの高齢者が、一日に一度、老化に抗う意識を持って身体を動かせば、老化を遅滞させることができます。
私が最近、声を大きくして訴えているのが、高齢者の「ラジオ体操の勧め」です。地域によっては盛んなところもあるようです。石巻では仮設住宅に暮らす人たちの間で盛んだそうです。隣近所の高齢者が声を掛け合って毎朝、ラジオ体操をする。それだけで、少なくとも、身体の節々が痛いという憂鬱は消えます。
「第三」は運動強度が高く、体操中の心拍数は有酸素運動として効果が上がる110から150範囲で推移すそうで、健康維持には理想的。高齢者が毎朝、「第三」まで、体操をすれば、高齢化の遅滞に役立つのは間違いなし。今からでも遅くない、三輪君にも「ラジオ体操を勧め」てみたいのだが、彼と出会うことは二度とないかも知れない。どうぞ、老化に負けないで。Goto
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