政党の存亡を賭けた勝負に出てくるとしたら・・・
時代が変わったのか。それとも私の頭が膠着しているのか。日経新聞(10/3・朝刊)に共産党委員長のインタビューが掲載。資本主義を標榜、日米同盟を基軸に経済発展を主眼とする日本株式会社の機関紙である日経が日米安保条約破棄、自衛隊不要を党是とする共産党の委員長の主張が掲載されるなんて驚きです。
これぞジャーナリズムなんて、とても思えないんですが。しかし、読んでみますと、なかなか面白い。自民党政権を倒すためには野党共闘が必要と強調。でも、こんなこと歴史的には何度もあったのですが、その都度、共産党だけは共闘を拒否、参画しなかった。独自路線を貫いたのに・
自ら進んで、いや本気を強調して参院選での野党共闘を呼びかける。多分に野党間での主導権を握れると踏んだからだろうが、民主党も舐められたものです。しかし、共産党が本当に本気ならば、「本気で安保関連法を廃案にしたい」社民党や民主党の一部の候補者は、共産党との共闘に乗るんではないでしょうか。
共産党の主張通りとなりますと、今度の参院選は「安全保障」が争点になるでしょう。自民党は好むと好まざるに関わらず「憲法改正」を掲げざるを得ないことになります。私的には「安全保障」よりも経済成長路線の違いを争点にして欲しいのですが、そうもいかなくなります。
懐疑的ですが、経済体制についても資本主義を否定しない「経済も根本を大転換する政権にはならない」との発言まで飛び出す始末、資本主義を否定し古典的社会主義を目指す政党ですが路線変更するのでしょうか。党名も変えるのでしょうか?そんなことはないようです。
この複雑な国際情勢、社会環境において・・・国政選挙で世界経済を牽引せねばならない国が、「戦争か平和か」なんてありえもしない争点で選挙をやるなんて。国際社会から相手にされなくなるのではと懸念します。インタビューの結び、ジレンマを抱えながら共産党は存亡を賭けた勝負に出たのかもとありますが・・・Goto
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