マスコミ倫理懇話全国大会

倫理とは何か。「より善い社会を築くため」の価値観だと思いますが・・・
倫理とは難しい。新聞、放送、出版各社は毎年「マスコミ倫理懇話会全国協議会」を開催している。第59回大会が10/1・2金沢市で開かれ102社・団体から約300人が参加。「戦後70年、変革の時代に求められるメディアの役割」をメーンテーマに、歴史認識や戦争・・・
安全保障問題に関する報道のあり方、インターネット時代への対応について議論された。(毎日・オピニオン)なぜ、今年の大会が金沢なのかは、ご案内の通り、新幹線が開通したからですが。
報道倫理を考える大会が金沢市で開催されたことに、目新しいところでの開催を倫理上どうかと思うなどと、軽薄なことは申し上げませんが・・・倫理懇話会と観光がセットも如何かと・・
7つの分科会に分かれての議論だったようですが。毎日には結論が掲載されていないので、ネットで議事録が公表されてからもう一度、考えてみたいと思います。それまでは、毎日の紙面を参考にしたい。「戦後70年報道・歴史認識と戦争の記憶が揺らぐ時代にメディアの果たす役割」の分科会・・・では・・・
江川紹子氏が元慰安婦の女性に「償い金」を届けた「アジア女性基金」の理事の話をベースに基調講演。韓国でこの基金が受け入れられなかったのは「正義を主張し強硬な態度をとった韓国NGO、世論を変える努力を怠った日韓の政府とメディアの責任が重い」
日本国内で「誠意が伝わらなかった」と嫌韓の空気が広がったことや、少しでも生活をよくしたいと金を受け取った元慰安婦女性が批判されたことをあげ、主義主張や理想よりも「俗人的な目線」で問題と向き合う必要性があるのではと訴えた。私的には慰安婦問題を朝日新聞の自虐史観に基づいた報道に触れない講演内容に懇話会の限界を覚えるのですが・・・
韓国の歴史認識の背景が慰安婦問題に歪曲化されているのは実に残念でならない。倫理とは「より善く生きるための根本です」決して際限なく相手の非をあげへつらうことではありません。メディアの頑なな倫理観には「より善い社会を築こうとする」姿勢が欠如している気がする。
「戦後70年報道、歴史認識と戦争の記憶が揺らぐ時代にメディアの果たす役割」のセッションだけの感想ですが、メディアの倫理観とは何か。そのことををもう少し真剣に議論する必要があるのではないかと思うのですが・・・Goto

コメント

  1. Goto より:

    風来坊どの
    コメントありがとうございます。
    時代は変わりました。
    人間は自分の経験と知識の中で、物事を判断します。
    それがどれほど時代とマッチしていない物差しになったとしても。新聞が衰退するのは、そのせいだと思っています。
    批判のための批判が新聞の役割だった時代は、遠い昔です。それに気が付かないなんて、幇間のようです。Goto

  2. 風来坊☆ より:

    これだけ国内の批判を繰り返すメディアは(朝日・毎日や各県紙)などは世界的に見てもあまりないのではないでしょうか。
    原発問題、停止停止。ほぼそれだけです。
    停止していることにより、貿易収支の大幅赤字や二酸化炭素の増加・中国での原発建設など…双方向での議論を求めます。
    メディアの倫理観。色々な団体に配慮することなく、真実を伝える事が必要であると考えます。