ハロウィーン

商魂逞しいのは素晴らしいことです。
古代ケルト人が欧州で秋の収穫を祝い悪霊を追い出すために行っていたお祭。現在はキリスト教の聖人や殉教者を記念する「万聖節」前日の10月31日行われる。欧州からの移民が持ち込み米国ではカボチャを飾ったり、子供が魔女や怪物に扮して近所を練り歩き・・・
「トリック・オア・トリート」(お菓子をくれないと悪戯するぞ)と声を掛ける風習が定着している。日本では1997年、東京ディズニーランドがハロウィーンテーマにしたパレード始まり徐々に浸透。・・・これがこの時期にブレークしているハロウィーンの起源です。(10/28・毎日朝刊)
・・・今や日本全国に広がり関連商品の販売は2011年の560億円から拡大を続け、今年は前年比の1220億円に達する見込みだそうです。(日本記念日協会)・・市場規模はバレンタインデーと並んだとの試算もあるようです。経済活性から見れば、面白い現象ですが・・・
五穀豊穣を祝うお祭なら日本各地にありますが、地方の衰退の影響を受け、その存続すら危機にあるのに。欧米の収穫祭が、経済発展に寄与しているとはなんとも不思議ですが。クリスマスと同じで、何かにかこつけて楽しむのは日本人の特性でしょう。多分にマスコミが煽りますから。
私たちの世代。ハロウィーンと聞けば服部さんの射殺事件です。米国留学中の優秀な学生が仮装して「トリック・オア・トリート」しながら近所を練っていたら「うるさい」と「万聖節」に興味のない住民に射殺された悲しい話を思い出します。
この問題は「ハロウィーン」よりも「銃の廃止」に議論は集まりましたが、異教徒を受け入れない、宗教の根強い対立が背景にありました。ハロウィーンの意味も適当に、お祭り騒ぎをする日本人って・・・なんだ、なんてヤボは申しませんが。
何かにかこつけて商売にする。日本人は商魂逞しいってことですねぇ。経済の低迷は個人消費が伸びないことですが。ハロウィーン効果がクリスマス商戦前の閑散期を刺激するなら、これも良いか・・・私はちょっと早ですが、最近品種改良が進み、美味いカボチャが多く出回っていますので・・・
この冬に風邪を引かぬようにと願い・・・薄味に煮込んで、冬至カボチャを食べようかと思います。えっ・・・「お前はやっぱり、ハロウィーンを快く思っていないって」そんなことありませんよ。五穀豊穣に感謝していますから。Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    ハロウイーンも5年もすると日本の行事になるのでしょうね。日本人って、いや、日本民族のアイデンティティーってなんでしょうか?責めてお正月の三が日ぐらいは、流通は休みにして欲しいものです。ユダヤ教のシャバットが懐かしいです。Goto

  2. 風来坊☆ より:

    全く意味も分からず盛り上がる。
    何色にも染まっていない日本人ぽくて…と思います。
    そうですね、銃の廃止。
    『人を殺すのは人であって銃では無い』
    全米ライフル協会のこの見解を変えない限り、その社会は来ないでしょうね。
    今日の大阪道頓堀は仮装で凄かったです!!!