高齢者こそ学ばねば・・・

今年一年の総括は天皇陛下の誕生日の御言葉にあり・・・
立場の違いはあろうとも、歳を重ねるとはこうあらねばならない。
それが、成熟国家となる、この国の有り様ではないのか。
心から、感動し、感謝の思いで、拝聴させて頂きました。。
「先の戦争のことを考えて過ごした一年だったように思います」
「先の戦争のことを十分に知り考え深めていくことが日本の将来とって極めて大切なことと思います」・・・戦争の悲惨に御心を痛めて暮らされているのはこの国で唯一陛下であることを我々は知らねばならない。
周辺の海に不発弾が多く残っている「島々に住む人々に負担をかけるようになってしまったことを、忘れてはならない」・・・他国に兵を出したことにも真摯に想いを馳せておられる。
戦時中に民間船員が軍に徴用され輸送船に乗り、多数亡くなったこと・・・我々はそんなことまで考えて戦後70年の節目を生きたか?
「輸送船を守るべき軍艦もない状況下でも、輸送業務に携わらなければならなかった船員の気持ちを本当に痛ましく思います」・・・旧日本軍への痛烈なご批判でないでしょうか。お解りになっておられるのです。国民の心が。
戦後70年だけではありません。
今年起こった自然災害、口永良部島新岳噴火・・私は忘れてしまっています。
鬼怒川氾濫を見舞われ「困難に遭遇している人々を助けようとの気持ちが日本人の中に豊かに育っていることを非常に心強く思います」と、自衛隊員の決死の救助を讃えつつ、日本人の利他の心を見つめておられる。
WRJの初飛行を「嬉しいことでした」と皇太子時代に「YS11」の完成披露式に出席したことと重ね御喜びなられているのは・・・米国によって、空への夢を断たれてきた無念の思いもはっきり見据えられておられる。
また、「年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました」と述べられたうえで「一つ一つの行事に注意深臨むことによって、少しでもそのようなことないようにしていくつもりです」と語られ・・・ここまで謙虚に、ご自分を厳しく見つめておられる。
高齢社会日本。私も、高齢者の一人として、この1年間を振り返り「利他の心」を忘れてはならないと静かに語られる陛下の思いに謙虚に学ばねばならない。
天皇誕生日の御言葉こそが、今年一年の総括の全てではないかと思います。Goto

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